2008-04

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伊蔵の『お伊勢参り』/その12・伊勢うどん(太田屋編)

伊勢うどんのお店『ちとせ』さんのうどんを食べ終えた伊蔵はニ軒目の伊勢うどんのお店に向かって歩いていた。予め目星はつけて置いた。『太田屋』さんである。この『太田屋』さんは先程の『ちとせ』さんと店の場所がそんなに離れていない。間髪あけずに“はしご”という形にはなってしまったが伊蔵の胃袋には「まだ若干の余裕」というものがありもう一杯食べる自信は十分にあったのだ。
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抹茶色の外壁の建物に暖簾が掛かる『太田屋』さんが見えて来た。午後二時近くとあってお店はお昼の休憩に入るところの様だった。暖簾をくぐって店内に入ると随分と綺麗なお店でテーブル席がいくつか並び店内の一番奥が厨房になっている。伊蔵は窓際の席へと腰を下ろした。この『太田屋』さんでは基本的な『伊勢うどん』を注文してみることに。店内は出汁をとるためなのか鰹節のと醤油の香りがほんのりと漂っていた。

ふと窓の外を見るとお店の大将と思われる方が片手に「おか持ち」を引っさげてスーパーカブで颯爽と出前に出かけるところであった。流石に慣れているらしく片手での運転でも無駄が無い動き。市内のどこかへと走り去って行った。
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しばらく待っていると太田屋さんの『伊勢うどん』(400円也)がテーブルに運ばれて来た。やはり小振りの丼に真っ黒な汁、太麺の上には葱がのせられているスタイル。太麺は『ちとせ』さんのそれより若干しっかりしている様に感じた。それでも普通のうどんに比べたらやはり相当柔らかい事は確か。

その太麺に汁を絡ませて早速頂いてみた。やはり思っていた通り汁の作り方については材料やその出汁の取り方でお店それぞれの個性が出るものらしく『太田屋』さんの汁は鰹の香りと風味がかなり引き立っているような感じがして『ちとせ』さんの汁とは明らかに異なっていた。汁の色はやはり真っ黒だが味はどちらかというと名古屋のきしめんの汁の味に近い感じがした。『太田屋』さん美味しい伊勢うどんどうもご馳走様でした。

胃袋に「若干の余裕」があった伊蔵も 流石に満腹(笑)身重の腹を抱えて『太田屋』さんの暖簾をくぐって外へ出た訳である。宿のチェックインが午後3時の予定なのでしばらく伊勢市街を歩きまわり消化を促さねばなるまい・・・・。<つづく>


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◆『太田屋』
・住所:三重県伊勢市岩渕1丁目10-23
・電話番号:0596-28-0546 
・営業時間:午前11時~午後7時
・定休日:日曜日・祝日
・アクセス:近鉄『宇治山田駅』より徒歩5分





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伊蔵の『お伊勢参り』/その11・伊勢うどん(ちとせ編)

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伊勢市街の西の外れから元来た道を歩き伊蔵は伊勢うどんの店『ちとせ」さんへと戻って来た。時刻は午後1時半前。お昼時の混雑もこの時間になれば解消されている頃だろう。お店の前に辿り着くと思った通り店内は空いているようだ。
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少々歩き疲れお腹も減っていた伊蔵は『ちとせ』さんの暖簾をくぐりガラリと戸を開けて店内へと入って行った。

店内はごく普通の“大衆食堂”的な雰囲気。座敷はなくテーブル席のみで外から想像していたより店内は広めだった。壁にはまるでお札のようなメニューがいくつも張り付けられている。『伊勢うどん』でも「肉」「月見」「山菜」「きつね」「山かけ」「かやく」「定食」など様々なバリエーションがあり注文出来るようだ。

店内にはご家族連れの観光客一組とご近所のおばあちゃん一人がテーブルに座って『伊勢うどん』を啜っているのみ。これはゆっくりと食べる事が出来ると分かりホッとした伊蔵は窓際の席に腰を下ろした訳である。お店の方もお昼時の忙しさからやっと開放されたと言った感じで『いらっしゃいませ。』という言葉尻から幽かな疲労感というものが感じられた。

伊蔵は基本形のシンプルな『伊勢うどん』を注文しようかどうか迷ったが結局玉子好きな伊蔵は『月見伊勢うどん』(500円也)を注文した。客席テーブルのひとつ壁の向こうで今まさに『伊勢うどん』が茹でられているのであろう。伊蔵の期待は高まるばかりであった。
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程なく小振りの丼に伊蔵が注文した『月見伊勢うどん』が盛られそれがテーブルに運ばれて来た!。パッと目に飛び込んで来るのはその真っ黒な汁である。それは限り無く濃い・・。『ちとせ』さんでは極上の「さしみ醤油」をベースに昆布や鰹から出汁をとる時間を合わせると三日間かけてこの汁を仕上げるという。その漆黒の汁に眩しいばかりに映える白い柔らかそうな太麺が浮かぶ。まさにモノクロの世界が丼の中に広がっている!その中で明るい色を添えているのはわずかながらに乗せられた葱のグリーンと玉子の黄身のイエロー。そのシンプルかつ色のコントラストがなんとも美しい・・・。

早速伊蔵は初めての『伊勢うどん』を口へと運んだ。その刹那また驚いた。麺にコシというものがあまり無いのである。『讃岐うどん』にみられる強烈なコシとは似ても似つかない。それは箸で簡単に両断出来てしまう程にフワフワとしていて柔らかい。一瞬(これは茹で過ぎなのではないか・・・?)と思うくらいであったがどうもこれが伊勢うどん独特の麺の特徴であるらしい。“うどん”の麺でこれ程柔らかいものを伊蔵は食べた事が無い。この麺に絡むのが真っ黒な汁なのだが思った程辛くはなくむしろ甘いのでどんどん食べれてしまう。

『伊勢うどん』の歴史は古いといわれているがどのくらいの歴史があるのかはさだかではないという。江戸時代前、この地方の農民が地味噌から出来た「たまり醤油」をうどんに少しかけて食べていたのが『伊勢うどん』の原形となっている。約360年前に浦田町橋本屋七代目小倉小兵が伊勢参りの参詣客相手にうどん屋を開業したのがはじまりだという。これを鰹節やいりこなどの出汁を加え、たまり醤油をのばして食べやすくしたものが現在の『伊勢うどん』の基本形。そしてそのうどんを『伊勢うどん』として初めて看板として掲げたのがこの『ちとせ』さんという訳だ。

伊蔵は丼の中に浮かんだ玉子の黄身を箸先で突つきその漆黒の汁に馴染ませて飲んでみた。これがまた甘い汁の味をさらにマイルドにさせ太麺にも絡んで非常にイケるのである(笑)

そうか・・これが『伊勢うどん』というものなのか・・・。日本各地の『饂飩文化』の複雑さにあらためて気付かされた伊蔵であった。『讃岐うどん』に見られる異常なフィーバーぶりようにこの『伊勢うどん』を伊勢市の活性化に上手く生かせないものかとも少しばかり思った。

伊蔵のとなりのテーブル席に陣取っていたご家族は丼の残り汁を飲み干してはいかなかったようだが伊蔵は結局その漆黒の汁を全て飲み干してしまった(笑)温かい『伊勢うどん』は確かに美味しかったがこれは“冷し”で頂いてもかなり美味しいのではないかと思う(ちとせさんでは夏のメニューとして『冷し伊勢うどん』も出している)。

『ちとせ』さんの『月見伊勢うどん』を完食した伊蔵はしばし店内でゆっくりと寛いでいた。まだ口中には幽かに甘い醤油味が残っており初めて食べた『伊勢うどん』の素直な美味しさに伊蔵は感動しつつその余韻に浸っていたのである。しかしながらさすがにうどん一杯では満腹感というのがいまいち。これはもう一杯食べる事が出来そうだ。折角なのでもう一軒別の伊勢うどん屋さんを“はしご”して訪ねてみようと急に思い立った。

『ご馳走様でした。初めて伊勢うどんを食べましたが美味しかったです。』
『それは有難うございます。よかったですね。』

伊蔵はお勘定を支払う時にお店の方に素直な感想を述べた。うどん屋名利に尽きるという感じでお店の方もとても嬉しそうだった。また伊勢に来る機会があったら立ち寄ってみたいと思う。『ちとせ』さん美味しい『伊勢うどん』ご馳走様でした!伊蔵は次なる伊勢うどん屋へと歩を進めたのだった。<つづく>


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◆伊勢うどん『ちとせ』
・住所:三重県伊勢市岩渕1-15-11
・電話番号:0596-28-3879
・営業時間:午前10:00~午後7:00
・定休日:日曜日
・アクセス:近鉄鳥羽線「宇治山田駅」から徒歩3分



伊蔵の『お伊勢参り』/その10・さらに伊勢市を散策

『明倫商店街』出口を出て細い路地を通り抜けると伊蔵はまた近鉄宇治山田駅前の大通リに出た。宇治山田駅のそばに辺りの建物とは明らかに不釣り合いな程に古いお店が伊蔵の目に飛び込んで来た。
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“割烹”という看板を掲げているので飲食店には間違い無いがその建物から察するにかなりの老舗の料理屋のよう。そのお店の名前は割烹料理店『大喜』さんという。
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これは酒樽の底を利用しているのだろうか・・丸い大きな木製の看板に日本酒『剣菱』の商標と『寿司』『割烹』の文字と屋号が見える。むむむ・・・伊蔵はこの『大喜』さんの店構えに興味津々となってしまいしばらくお店の様子を観察する事にした。
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お店の入口に紺色に染め抜かれた暖簾が架かっていることから開店中であることには間違い無いようである。しばし観察していると年輩のお客さんが次々と入って行くのを見た。
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気軽に入る事の出来るお店なのか?・・・ふとお店入口を見ると「お品書き」が置かれているのを発見した。
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ふむふむ・・ランチ風の弁当などの品も出してくれているらしい。お値段もべらぼうにお高い訳ではないようだ。しかしながら伊蔵は昼食はいまだ食べた事がない『伊勢うどん』を食べる事にしていたのでここで『大喜』さんに入店する訳にはいかなかった。どうせなら夜だ!そうだ夜に立ち寄ってみよう。きっと美味しいお酒やお食事を饗して頂けそうな予感が伊蔵にはした。旅に出たならば地の美味しいものを食べねばという気持ちが強く働くもの。是非今晩訪れてみようと心に決めた伊蔵であった。

伊勢市駅付近にも寂れた商店街があった。
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随分小さな規模の飲食店街で歩くとすぐに通り抜けられてしまう。
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夜はそれなりにお店も営業しているのだろうが昼間の商店街はひっそりととても寂し気な雰囲気が漂っていた。
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次に伊蔵が向かったのは伊勢市街の西の外れにある『月夜見宮(つきよみぐう)』。上空から眺めるとほぼ正方形の土地に建つ神社である。正方形の土地の周囲には濠が掘られていて水がたたえられており、低いながらも石垣が見られるのでまるで平城のようだ。『月夜見宮』のへの入口は南に面していた。さてこれから『月夜見宮』へ足を踏み入れようとしたその時、伊蔵の携帯電話が突如振動を始めた。はたしてその相手はtakeさんであった。takeさんには出発前に伊勢に旅する旨をメールで発信しておいた為、電話が掛かって来る可能性は限りなく大なのであった(笑)

takeさん 『伊蔵くん、今どこだね?(笑)』
伊  蔵  『伊勢だて伊勢!歩いとるて(笑)』
takeさん 『おみゃ~さんなぁ~んでまた伊勢だね?(笑)』
伊  蔵  『なんでかねぇ・・』(なぜか菅原文太 声で)

などという会話から始まりしばらく『月夜見宮』の入口付近で話していた。takeさんからは“旨い物でも食べて来い”との激励の言葉を貰い携帯を切った。
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『月夜見宮』の神域にも立派な巨木が植っていた。神域内は訪れる人も少なくとても静かでとても街中にいるとは思えない。
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正殿の脇の小道を奥に進んでみると今にも朽ち果てそうな木の根元に小さなお稲荷さんの祠があった。なぜこの場所に稲荷が祀られているのかよくは分からなかったが・・・。
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さぁそろそろ時間的に頃合いもよくなって来た感じがするので伊蔵はお目当ての『伊勢うどん』を食する為、先程の『ちとせ』さんへと向かう事にした。<つづく>



伊蔵の『お伊勢参り』/その9・明倫商店街にて

近鉄『宇治山田駅』前の道に架かる歩道橋上に伊蔵は立っていた。
フト西の方面を眺めるとかなり古めかしい佇まいの商店街の入口を発見した。
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『明倫商店街(めいりんしょうてんがい)』である。戦前から存在する商店街であるらしい。現在では名称が親しみを込めて『めいりん村』と改称されている。近鉄宇治山田駅前の立地とはいうもののその商店街は人通りも少なく随分とひっそりとしている。伊蔵は惹かれる様にその『明倫商店街』へと足を進めた。
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商店街と言うよりは“横丁”といった方が相応しい規模だ。道はクルマ一台分くらいの幅員しかない(当然クルマの乗り入れは出来ない)。その狭い道の両側にはびっしりと店舗が並んではいるが開店しているお店は少なかった。定休日という訳でもなさそうなのにこの静けさは一体なんなのだろう。これがいわゆる“シャッター通り”というやつなのか・・・・。
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衣料品店を中心に靴屋さん、薬局、酒屋、八百屋、喫茶店をはじめとした飲食店を見る事が出来たがどこもやはり閑散としている。
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バブル期前にこの宇治山田駅前を大規模に再開発する話が持ち上がっていたそうだがバブル崩壊後、再開発の計画そのものが消えて無くなったのだという。その後商店街の店は軒並み減少したらしい。そのまま開発が行われていたらよかったのか悪かったのかは分からないがとにかく昔の姿そのままでこの『明倫商店街』は現在まで残っている。この昔ながらの商店街を活性化させようと組合の方々が『伊勢の名所の一つにでもなれば・・』とその存続に懸命に頑張っているようだ。

伊勢市周辺には『明倫商店街』よりも規模の大きな商店街が存在するが閉店して空いているテナントも多くどこもそんなに活気というものがない。駅前にもかつてはジャスコ伊勢店、三交百貨店があったようだが現在では全て閉店している。伊勢神宮という日本屈指の名所のお膝元なのになぜこれ程までに寂れてしまっているのだろうか・・・。

いろいろ調べてみると、確かに伊勢神宮に訪れる観光客は年間に何百万人とはいるものの伊勢市に宿泊する人が殆どいないということが分かった。では観光客はどこへ泊まるのだろうか。その答えは伊勢市を通り越した先にある観光地、鳥羽や志摩の方へと流れてしまっているという事実。伊勢神宮を参拝し終わった後、泊まるのは鳥羽・志摩方面というツアーの図式が確立してしまっており、そのあおりをまともに受けてしまっているのが伊勢市という訳である。せっかく伊勢神宮に訪れる観光客がいるにも関わらずその人達を街に留まらせる術というものがこの街には無いのだ。
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伊蔵は『明倫商店街』の狭い路地を歩き続けていた。
その通りは結構複雑に入り組んでおり迷路のようだった。商店街を訪れるお客さんはまるでこの商店街と共に人生を歩んで来られたようなお年寄り達がやはり多い。また商店街にお店を出店している方々もまたしかり。今日は週末の土曜日なので平日の商店街の様子は分からないが、学生などの若年層はこの商店街を利用することがあるのだろうか・・・。もしお客さんが今見たようなお年寄りばかりだとしたらこの商店街は存続は危ぶまれるだろう。下手をすると消えてなくなってしまうかもしれない。商店街の組合の方々に頑張って欲しいと願わずにはいられなかった。
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明倫商店街をくまなく散策した後、商店街入口で心ない観光客が路上にタバコをポイ捨てしているのを見ていた人(きっと商店街の人なのだろう)がその吸い殻を腰を屈めながら拾い、くずかごに捨てている姿を見て伊蔵は心が痛んだ。<つづく>



伊蔵の『お伊勢参り』/その8・伊勢市街へ

外宮を後にした伊蔵は伊勢市街を歩き回る事に。
小手調べに神宮参道の脇道を近鉄『宇治山田駅』方面へと進んで行った。
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至る所に伊勢の名物『伊勢うどん』の看板を掲げた飲食店を見る事ができる。伊蔵は今までこの『伊勢うどん』なる食べ物を食した事が無かった為、今回の旅を機にこれを食べようと旅に出る前に『伊勢うどん』を出すお店を5店舗ほどピックアップしておいたのである。
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伊勢市街には沢山の『伊勢うどん』を出す飲食店があるがその中で伊蔵が目を付けていたのがこの『ちとせ』さん。1917年(大正6年)の創業の老舗のお店だ。しかもこのお店は『伊勢うどん』という看板を最初に掲げた店として知られていて観光客のみならず地元伊勢でも人気の高いお店だという。『老舗』『元祖』という言葉に弱い伊蔵は旅の前に『ちとせ』さんには絶対に行かねばならぬという決意を固めていたのだ。

旅の前日に伊勢市街地図を予めプリントアウトし『伊勢うどん』の店の位置を書き込んで来たので道に迷う事は無い。程なく『ちとせ』さんを発見する事が出来た。
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しかし時刻はお昼時とあって店内はかなり混んでいるようであった。その証拠にお店の前には何台ものクルマが路上駐車されていた。この事から分かるようにお店の評判は確かなようである。『伊勢うどん』の看板を最初に掲げたお店というのもお店に来るお客さんは知っているらしく店外に掲げられた看板を携帯で撮影しているのを見かけた。ゆっくり『伊勢うどん』を食べたかった伊蔵は時間を外してから『ちとせ』さんを再訪する事にし、近鉄『宇治山田駅』方面へと向かった。駅は『ちとせ』さんから歩いて5分もかからない距離である。
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このレトロな近鉄『宇治山駅駅舎』は大阪府出身の建築家、久野節(くのひさお/1882~1962)氏が設計し1931年(昭和6年)に完成した。
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その壮大な駅舎は完成当時では珍しい高架ターミナル駅だった事と伊勢神宮の最寄駅という事も手伝い『伊勢では電車も高天原に着く』と言われ別名『高天原駅(たかまがはらえき)』とも呼ばれたそうだ(高天原とは日本神話に登場する神々の住まう場所の事)。
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またこの近鉄『宇治山田駅』は天皇陛下をはじめとする貴賓客や正月の恒例となっている内閣総理大臣の伊勢神宮参拝の乗降駅として利用されている事でも有名である。これら貴賓客を迎える為、駅舎二階には貴賓室が設けられている(一般人は立ち入る事は出来ない)。戦前から建っている建物だがそのスケールの大きさは今でも変わらない。駅コンコースには明かり窓から陽が差し吹抜けの天井も高く柔らかな形の大きな照明が取り付けられていてそのレトロさ加減がなんともイイ。

大きな行事が無い時にはかなり閑散としているこの伊勢市だが伊勢神宮のお膝元としての歴史は古い。まだまだこの街には古いものが残されているようだ。伊蔵は近鉄宇治山田駅を後にして散策を続行する事にした。<つづく>



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プロフィール

伊蔵

Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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