土用の丑の日

今日は『土用の丑の日』。
伊蔵はパック弁当の鰻で我慢した(笑)鰻屋さんに出かけてもいいのだがこの時期はとても混雑していてなかなかスッと来店出来ないのでメンドクサイ・・。
鰻は現在、高騰中との事。稚魚の量が例年に比べて少なかった事や中国産鰻の輸入量が減っている事等が原因らしい。時期が時期だけに鰻屋さんも値上げしなければならないところも出て来ているらしい。この『鰻』という魚、はっきり生態があまり知られていない部分が意外に多い魚なのだ。
鰻はヘビのように長く、体表がヌルヌルとしている「淡水魚」として知られているが、産卵や孵化は「海」でおこなうのだ。しかも最近までこの鰻の産卵場所は不明であった。推測はいろいろ説があって長い間の謎とされていた。2006年2月に東大海洋研究所の塚本勝巳教授がニホンウナギの産卵場所をほぼ突き止めた。太平洋のマリアナ諸島西側付近が産卵場所らしい。グァム島の北西約二百キロ付近にある「スルガ海山」のさらに西約百キロにおいて教授らは孵化直後のウナギの稚魚(レプトケファルス)を大量に採取したという。

そこからこの稚魚達は「北赤道海流」と「黒潮」に乗って約3000キロ離れた日本近海までやってくるのだという。この日本近海にやってくる頃には『シラスウナギ』とよばれる形にまで成長しており、これを捕獲して「養殖ウナギ」として育てるのだ(ウナギの孵化からの完全養殖技術は確立の域にはまだ達していない)
『土用の丑の日』について。
「土用」とは古代中国の『五行思想』から来ている言葉である。世の中の万物は『木・火・土・金・水』の五つの元素から成るという自然哲学の事である。世の中の現象はこの五元素がたがいに影響しあい変化循環しているという考え方だ。
この五行説では「木は春」「火は夏」「金は秋」「水は冬」というように割り当てられており、残りの「土」は季節の変わり目に当てられていて立夏・立秋・立冬・立春の前の18日間を『土用』という。「土用の丑の日」はその土用の期間の間にある丑の日を指す。

「土用の丑の日」に鰻を食べる習慣は江戸時代に『平賀源内』(1728年〜1779年・江戸時代の本草学者、蘭学者、発明家。讃岐国高松藩(香川県)生まれ。長崎遊学中に手に入れたエレキテルの復元で有名)が夏に鰻が売れない事に困っていた鰻屋から相談を持ちかけられ「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、鰻屋の店先に「本日丑の日」と看板を出させたところ大繁盛し始めたのだという話が始まりとされている。確かに鰻は高タンパクでビタミンB類が豊富に含まれているため、この時期の夏バテ、食欲減退防止には効果的である。
蒲焼きは鰻料理の中でも最もポピュラーな食べ方の一つだが、よくいわれる事で関東と関西では作り方が異なっている。
●関東
背開きにして一旦蒸した鰻を焼く。
(腹開きにして蒸すと串から身がはずれてしまう)
●関西
腹開きにして蒸さずにそのまま焼く。
また名古屋での鰻料理の名物『ひつまぶし』。三種類の食べ方が楽しめるというものだ。
その1・・お櫃の御飯と鰻を混ぜて頂く
その2・・わけぎや海苔などの薬味を混ぜて頂く
その3・・ワサビとお茶を入れ、鰻茶漬けにして頂く
「ひつまぶし」は名古屋名物ではあるが伊蔵はあまり食べた事がない。以前に食べたが上記のその1とその2は美味しく頂けたが、最後のお茶漬けは鰻の油分がお茶の表面に沢山浮いて来て何だか美味しくいただけなかった・・。お茶漬けというものはサラッと頂きたいのでちょっと伊蔵には合わなかった。
鰻が高騰しているとはいえ『土用の丑の日』という事で鰻屋さんは大繁盛でしょうな。


