2017-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東京下町見学(その4・寅さん記念館/後編)

DSCF4085.jpg

引き続き『寅さん記念館』。
寅さんの商売は日本全国各地の神社の祭礼や縁日の参道や境内に出掛けていき、露店を開き旨い事を言いながら怪しい品物を売るといういわゆる『旅の露天商』、『テキヤ(的屋)』、『香具師(やし)』などと一般では呼ばれている稼業である。であるから一度柴又を出てしまうと何か月も帰って来ない。

『見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、見下げて掘らせる井戸屋の若後家』
『結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻の周りは糞だらけ』

こういう言葉を店先で叫び客の気を引き楽しませて、なんでもない品物を売る商売方法の事を『啖呵売(たんかばい)』という。現代でいうところの商品の使い方等を店頭で実演して客を引く『実演販売』などにも通じる。一種の芸である。 
DSCF4180.jpg

そういう稼業なので、おいちゃん、おばちゃんはじめ妹のさくらは、寅さんの現在居る場所や健康状態等を知る術がなかなか無い。家族にとってこれほどの心配事はない。しかし家族思いで心の優しい寅さんは家族の為に様々な手段を使い、連絡を送る。

勿論、寅さんは現代人のように携帯電話なんぞは持っていないので、もっとも有効な手段として『公衆電話』を使用し柴又の家と連絡をとる。旅先の鄙びた駄菓子屋の店先にあるピンク色の電話や赤電話などから連絡をとるシーンは映画の中でもよく見かける。次の手段としては手紙、いわゆる『旅の便り』っていうやつである。悪筆な文字だが何かしら暖かみのある内容の手紙を柴又に送り、家族の者達をホッとさせる。正月に柴又に帰れなかった時はこの手紙は往々にして『年賀状』に変化するのだが(笑)
DSCF4087.jpg

DSCF4086.jpg

そういった寅さんの手紙やなぜか『寅さんの履歴書』なるものまで展示されていた。中でも面白い手紙というのが、1989年公開の『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』(初の海外ロケ:オーストリア/ウィーン・マドンナ役:竹下景子)でウィーンに訪れていた寅さんが柴又に連絡を取る為に空港のトイレのトイレットペーパーを手紙の代用にし、日本に帰国する日本人観光客に託した手紙(笑)
kinenkan17.jpg

『さくら心配するな おれは生きている 寅』

あなたはサイコーです!寅さん!非常に簡潔な文章だが寅さんらしさが出ていてイイ手紙?である。こういった手紙を旅先から送る粋な人は確実に現代では減っている。パソコンや携帯電話を利用した電子メールは非常に便利なツールであるが、寅さんの手紙のような「暖かみ」というものは無い。手書きの手紙を見直してもいいのではないかと伊蔵は思った。
DSCF4183.jpg

こういった手紙のほか、寅さんの旅の持物についても展示がなされていた。例の寅さんがいつも持ち歩いている『トランク』の中身だ。
DSCF4089.jpg

DSCF4088.jpg

こちらの持物についても必要最低限のものしか入っていない(笑)寅さんはある意味、ホンモノのトラベラーなのかもしれない。旅馴れると必然的に旅の持物も少なくなるものだとよく言われる事だがこれを見て何となく納得した伊蔵であった。

こういった展示物がここ柴又の『寅さん記念館』には沢山残されていた。長野県の小諸にも同じような『寅さん記念館』があるのでそちらの方も一度訪れて見たいと思う。(以前に小諸を訪れた時にはまだ建設途中だったのだ)

寅さん記念館の中庭(江戸川堤防をくり抜いた半地下の場所)に出ると『寅さんグッズ』を売る店があった。中に入ってみるとTシャツ、団扇、雪駄、手拭い、ビデオ等様々なグッズが販売されていた。中庭には一基のエレベーターがあり、記念館上部、つまり江戸川堤防上まで上がれる様になっている。エレベーターに乗り堤防上に伊蔵は降り立った。
DSCF4091.jpg

そこには素晴らしい江戸川河川敷の風景が広がっていた。川向こうはすでに千葉県松戸市となる。この記念館から500メートル程の場所には江戸川を渡し船で渡る有名な『矢切の渡し(やぎりのわたし)』がある。東京都内唯一の渡し場として、また細川たかしの同名の歌謡曲のヒットでよく知られている場所である。映画『男はつらいよ』の中でもよく登場する渡し場だ。
250px-Yagiriowatashi.jpg

この『矢切の渡し』は江戸時代、幕府によって箱根の関所と同様に厳しい関所を設けていたのだが、付近の農民にのみ渡し船を許していたという。運行時には旗が掲げられ、片道100円で現在は渡して貰える。午前9時半から日没までの運行だそうだ。観光客は結構乗るみたいだが川向こうの千葉県側に渡っても何も無い為、すぐに引き返して来る人が多いという。
DSCF4182.jpg

こうして伊蔵の『寅さん記念館』の見学は終了した。以前から訪れてみたい場所であっただけに実際に見学出来た事は非常に嬉しかった。ますます伊蔵は寅さんファンになってしまった(笑)そしていつまでも寅さんが日本人の心の中から消えてしまわない様に願わざるをえない伊蔵であった。<つづく>
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://moriizou.blog39.fc2.com/tb.php/147-803f7185
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

東京下町見学(その5・山本亭、そして柴又を後に) «  | BLOG TOP |  » 東京下町見学(その4・寅さん記念館/中編)

プロフィール

伊蔵

Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。