2017-08

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

港・横浜OFF会(その6・関内のレトロな建造物)

伊蔵と草加君は共に『万国橋』を渡って街中に歩いて入っていった。
横浜開港後、外国人居留地となった関内(かんない)一帯は開港時の頃を偲ばせるレトロな建築物が多く残っており、それらを歩いて見てまわる事を伊蔵は楽しみにしていた。伊蔵は『Fuji FinePix F700』、草加君は『RICOH GR DIGITAL』というデジタルカメラを手にそういった建築物を訪ねて歩いては撮影していったのであった。
DSCF4409.jpg

まず最初に目にした建築物は『横浜郵船ビル』。昭和11年、和田順顕の設計。
DSCF4410.jpg

ギリシャ式の列柱が並ぶ景観は壮観だ。ギリシャ式列柱の種類には『ドーリア式(ドリス式)』・『コリント式』・『イオ二ア式』があるが、この横浜郵船ビルの列柱は『コリント式』のようだ。ギリシャ式列柱の特徴を一言で解説しておくと以下のようになる。

●ドーリア式(ドリス式)
『荘重』。アテネの『パルテノン神殿』の柱がこのタイプ。ギリシャ式列柱建築の様式では最も古い。飾り気が無い列柱様式だが、安定感が前面に出ている様式。
●イオ二ア式
『優美』。『アテナ=ニケ神殿』の柱がこのタイプ。ギリシャ式列柱建築中期の列柱様式。ドーリア式とは異なり、非常に細身で軽快感がある様式。
●コリント式
『華麗』。『オリンピア=ゼウス神殿』の柱がこのタイプ。ギリシャ式列柱建築末期の列柱様式。柱上部の彫刻や意匠等が非常に凝っており、豪華で華麗な印象がある様式。

この『横浜郵船ビル』は現在、日本郵船歴史博物館となっており近代日本の海運の歴史等を見学し学ぶ事が出来る施設となっている。
DSCF4412.jpg

『横浜郵船ビル』の前の道を更に進むと、イスラム風の塔がビルの上から顔を覗かせている『横浜税関本館庁舎』が見えて来る。この建築物は昭和9年に当時の大蔵省営繕管財局によって竣工した。関内の街の建築物にはこの『横浜税関本館庁舎』に見られるような『塔』を持つものが他にもあって『横浜三塔』と称される。三塔の中の一つに数えられているこの塔はそのスラリと美しい景観から『クイーンの塔』と呼ばれている。随所に半円形の開口部が見受けらるロマネスク様式が特徴だ。
DSCF4413.jpg

お次は、『神奈川県庁本庁舎』。こちらの『塔』も『横浜三塔』のひとつに数えられている。ドッシリとしたこちらの塔は『キングの塔』と呼ばれている。こちらの建築物は昭和3年竣工。神奈川県を代表する近代建築のひとつ。この建物を見ていると、名古屋市の『市役所』や『愛知県庁』等の建築物がダブって見えた。建物中央部に塔を建てるこの様式は『帝冠様式』と呼ばれていて、昭和初期にはこのような建築物を造る事が(とくに官庁舎など)流行になったようである。
DSCF4414.jpg

そのキングの塔の前の『日本大通』の道を挟んだ向かい側のひっそりとした森の中に佇む建築物が『横浜開港資料館(旧イギリス総領事館)』である。こちらの建築物はイギリス工務省によって昭和6年に建てられた。
DSCF4415.jpg

DSCF4416.jpg

横浜開港にまつわる資料等が多数展示されている。小さな建物だが外壁に蔓草がビッシリ這った景観は何ともいえない情緒があってとても良い。
DSCF4419.jpg

次に訪れたのは『横浜市開港記念会館』。ここの『塔』も横浜三塔のひとつで『ジャックの塔』と呼ばれている。大正5年に開港50周年を記念し建てられた。赤レンガ造りの佇まいは『東京駅』と同じ匂いを感じる。
DSCF4420.jpg

DSCF4421.jpg

近代的な街並の中にこのような赤レンガ造りの建造物は非常に良く映える。スマートな時計塔もエキゾチックで緑豊かな街『横浜』にマッチしていて景観が良い。
DSCF4422.jpg

DSCF4423.jpg

『関東大震災』の時に屋根のドームは焼失してしまったそうだが、平成元年に復元されたとの事だ。この『横浜市開港記念会館』国の重要文化財に指定されている。
DSCF4425.jpg

街の中には外国人が多く居留した港町らしく教会も多く見られる。上の写真は『横浜海岸教会』。山下公園へ向かう道すがらにたまたま前を通ったのだ。教会横には開港広場という公園があり、市民の憩いの場となっている。
DSCF4426.jpg

先程のような文化財級の建築物だけでなく、街のそこかしこには古い建物が普通に残っているのが横浜の特徴である。足を使って歩くには丁度良い規模の街というところも伊蔵には嬉しかった。なかなかこういう都市部で歩いて楽しめる街というのは少ないであろう。この後、伊蔵と草加君は『山下公園』方面へと足を進めたのだった。<つづく>
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://moriizou.blog39.fc2.com/tb.php/186-c56d20ab
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『ドーリア式』 建築辞典

ドーリア式ドーリア式(ドーリアしき)は、古典ギリシャ建築の様式のひとつで、前期のもの。柱頭に鉢形装飾や柱基を持たずしばしば“荘重”と表現される。代表的建造物はアテナイのパルテノン神殿。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia

『ドーリア式』 建築辞典

ドーリア式ドーリア式(ドーリアしき)は、古典ギリシャ建築の様式のひとつで、前期のもの。柱頭に鉢形装飾や柱基を持たずしばしば“荘重”と表現される。代表的建造物はアテナイのパルテノン神殿。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia

港・横浜OFF会(その7・山下公園と港の見える丘公園) «  | BLOG TOP |  » 港・横浜OFF会(その6・横浜の歴史について)

プロフィール

伊蔵

Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。