2017-10

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伊蔵、上洛す(その3・平安神宮)

伊蔵は『知恩院』を後にし、『青蓮院(しょうれんいん)』前を歩いて『平安神宮』方面へと歩いて行った。
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写真は『青蓮院』入口にある楠(くすのき)の巨木。ただ単に『木』とは言えない程の枝っぷり。生命感がみなぎっている感じだ。この『青蓮院』は正確には『粟田口青蓮院門跡』と呼ばれ比叡山延暦寺の三門跡のひとつに数えられる格式高い天台宗の寺。
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この寺院で有名なのは池泉回遊式庭園。この季節は紅葉で有名で夜間の庭園公開も行われるそうである。伊蔵が訪れた本日はまだ紅葉には早かった。

『青蓮院』前の道を真っ直ぐ北へ進むと巨大な朱色が鮮やかな大鳥居が見えて来る。
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『平安神宮』の大鳥居である。高さ24.2メートル、笠木の長さ33メートル、柱の太さは3.63メートルもある。赤い鳥居を見ると名古屋人なら中村公園の『豊国神社』の赤鳥居を思い出してしまうのだが(笑)ここ京都では『平安神宮』である。この神宮の祭神は794年にこの地に平安京を遷都した第50代桓武天皇を祀る神社として1895年(明治28年)に創建された。のちの1940年(昭和15年)には第121代孝明天皇(明治天皇の父君)が祭神に加えられた。また神宮の建物は平安京大内裏の政庁を模して造られている。
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大鳥居をくぐってすぐ右側に京都市美術館があるのだがこの日は観光客の長蛇の列が出来ていた。どうやら入場制限まで起きているような盛況振り。どんな特別展が開催されているのか確かめてみたところ、『ルーブル美術館展~古代ギリシア芸術・神々の遺産~』という催物だという事がわかった。ここ京都市美術館は東京の東京都美術館に次いで二番目の大規模美術館として設立された。
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さらに神宮通を進むと『応天門(おうてんもん)』と呼ばれる門に辿り着く。この日は七五三参りの家族連れが多く訪れていたので、応天門前で綺麗な衣装に身を包んだ子供達と家族の記念撮影をしている人々を沢山見かけた。
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応天門をくぐると白砂を敷き詰めた広大な広場を挟んで正面に平安京大内裏政庁の朝堂院を縮小して模造したという社殿『大極殿(だいごくでん)』が見える。基本的に各社殿の配置は左右対称となっている。
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目が覚める程の朱色と瓦の緑色だ。(なんだか竜宮城みたいだな・・)と思いながらも伊蔵は社殿を見て回った。創建されたのが明治になってからなので新しいのは致し方ない。この『平安神宮』も時を経ながら渋さを増していくのであろう。
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『大極殿』前には向かって右に『左近の桜』、左側に『右近の橘』という植物が植っている。この様式も『京都御所』内の『紫宸殿(ししんでん)』に見られる。(雛祭りの飾りにも見られる)朝廷儀式の際、天皇の警護する『左近衛府(さこんえふ)』の官人が桜をを植えた位置から南に整列し、反対に『右近衛府(うこんえふ)』の官人達は橘を植えた南側に整列したのだという。
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こちらは大極殿の東側にある『蒼龍楼(そうりゅうろう)』と呼ばれる一画。これと同じ建物が対で西側にもあり、
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こちらは『白虎楼(びゃっころう)』と呼ばれている。この名称は天の四方を司ると信じられている四神『神獣(しんじゅう』の名から付けられている。
 
●東・・・青龍(せいりゅう)
     舌を長く出した龍の形で描かれる伝説上の動物
●西・・・白虎(びゃっこ)
     細長い胴体をした白い虎で描かれる伝説上の動物
●南・・・朱雀(すざく)
     翼を広げた鳥(鳳凰)の形で描かれる伝説上の動物
●北・・・玄武(げんぶ)
     足の長い亀に蛇がからんだ形で描かれる伝説上の動物

ざっとこんな感じになっている。桓武天皇がこの地に遷都したのもこの地相がこの四神に相応した土地であったのが大きな理由の一つとなっている。またこの四神・神獣は古墳時代の古墳内部(石室/玄室)の四方の壁に描かれているのも有名である(高松塚古墳やキトラ古墳に見られる。近年玄室内に発生したカビによる損傷が心配されている)

このように京都の建物の多くはある思想や信仰によって計画性を持って建てられているものが多い。京都の町自体も霊的加護が得られるようにとあらゆる手段を持って建設された都なのである。<つづく>
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幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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