2017-10

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伊蔵、上洛す(その4・南禅寺と水路閣)

『平安神宮』を後にした伊蔵は朱色の大鳥居まで来た道を戻り、『琵琶湖疎水(びわこそすい)』沿いを東の方へ向かった。琵琶湖疎水については後で語る事にして、伊蔵が向かった先は『南禅寺(なんぜんじ)』である。

『南禅寺』は臨済宗南禅寺派大本山。寺名を『瑞龍山太平興国南禅禅寺(ずいりゅうさんたいへいこうこくなんぜんぜんじ)』という。亀山法皇が1291年(正応4年)に開創した。禅宗京都五山(天竜寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)の上位の禅寺とされ(別格)第100代後小松天皇の頃、最も栄えた。その後『応仁の乱』等の戦乱で焼失してしまったが、徳川家康の側近で「黒衣の宰相」といわれた臨済宗の僧『金地院崇伝(こんちいんすうでん)』が南禅寺に入った事もあり復興を遂げた。
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この『南禅寺』で最も有名な建築物がこの三門である。
大泥棒『石川五右衛門』がこの三門の上から叫んだといわれる歌舞伎『楼門五三桐』の

『絶景かな、絶景かな、春の眺めは値千金とは小せえ、小せえ』

この台詞でよく知られるのがこの南禅寺の三門である。決して『またつまらぬものを斬ってしまった』とは言ってはいない(この台詞は十三代目石川五右衛門だ・笑)観光客もこの台詞の事はよく知っているようで、そこら中で『絶景かな、絶景かな』と絶叫しているのがとても笑えた。
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三門の先には『法堂』がある。この法堂の内部には釈迦如来像、文殊菩薩像、普賢菩薩像の三体の像が安置されている。建物自体は新しいもので明治42年に建てられたという。
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法堂の瓦には『南禅』の文字が無数に並んでいた(笑)
※画像クリックで拡大します

さて『法堂』の右手方向に進むと樹木の向こうに赤レンガ造りの水道橋が見えて来る。
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『水路閣』と呼ばれるアーチ型の水道橋だ。滋賀県大津市から琵琶湖の水を京都市内に引いているいわゆる『琵琶湖疎水』が流れる水道橋である。
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明治維新によって東京に首都が移転するとともに京都は人口の減少、産業の衰退が進んだ。これに歯止めをかける為、第三代京都府知事北垣国道が発意し、工事担当を工学博士田辺朔郎に任じて『琵琶湖疎水事業』が始められた。疎水の主な利用目的としては琵琶湖から大阪湾への船の通船目的や、水車動力による紡績、灌漑用水・防火用水利用、電力発電など多岐に渡る。1885年(明治18年)に着工し1890年(明治23年)に竣工した。
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この疎水の水を利用し南禅寺近くの『蹴上(けあげ)』という地に日本初の水力発電所が建てられ、そこで得られた電力で日本最初の市電、『京都市電』が京都の街を走る事になったのは有名である。また疎水の水力発電を利用した『インクライン(傾斜鉄道)』の跡も南禅寺付近にある。
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『水路閣』の上はこんな感じで水が流れている。毎秒2トンの水が流れているという。『水路閣』は疎水事業の一環として建設されたもので延長93.17メートル、幅4.06メートル、水路幅2.42メートルの規模を誇る。建設当初は南禅寺の寺域内を通るという事で景観が損なわれるなどの批判があったらしいが当時はモダンであった水道橋も長い歴史を経ることにより周りの景色に溶け込んで独特の景観を醸し出すように落ち着いた。
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ちなみにこの『水路閣』は観光客にも勿論人気の観光スポットだがサスペンスドラマ、とくに京都ミステリーものによく使用されている事でも知られている。殺人現場、密会場所、アリバイ現場など多種多様なシーンがここで撮影されている。

残念ながら紅葉の時期をハズしてしまったので葉っぱが青々としてしまっていて残念なところ。紅葉していればモミジと赤レンガの『水路閣』が合わさって全く異なった景観が楽しめたはずだが・・・。今回は仕方が無いとするか・・。<つづく>
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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