2017-10

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伊蔵、飛騨路を巡る(その15・お婆ちゃんのホルモン焼)

飛騨川に架かる『下呂大橋』を西へと渡ると『JR高山本線 下呂駅』前に出る。takeさんご紹介のお店はこの下呂駅前の道沿いにあった。
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その名は『だるま屋』さんという。上の写真を見ても分かるが一見するとお蕎麦屋さんだ。しかし『だるま屋』さんの掲げる看板を見てみると・・
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『山菜そば』・・これは分かる。うんうん、蕎麦屋か。当たり前だな。が、しかしこの看板の裏側に注目して頂きたい・・。
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むむむ!?『ホルモン焼』・・・??南側から看板を見ると『山菜そば』、北側から看板を見ると『ホルモン焼』となっている表裏一体の品を出すお店だったのである。takeさんも初めてこの『だるま屋』さんに訪れた時、一体何屋さんなのか理解に苦しんだらしい(笑)しかしよくよく考えると、山菜にしろ蕎麦にしろ牛のホルモンにしろどれをとっても飛騨で有名な産物であり、みんなまとめて一つの店でお客さんに楽しんで貰おうとする店があってもおかしくはないのである。
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『だるま屋』さんの暖簾をくぐって店内へと入った我々は座敷席へ座った。お客さんは我々四名のみ。店内の様子はごく普通の飲食店という感じ。

『いらっしゃい』

店内奥から元気なお婆ちゃんが姿を現わした。takeさんのオススメは『ホルモン焼』(笑)朝からコッテリなメニューではあったが十分歩いたのでこれくらいはいいであろう。注文を聞いていたお婆ちゃんは、

『はい、ホルモンね。食べた後にうどんでも入れてみるかね?』

お婆ちゃん商売上手だ(笑)しかしそんな事を思うより早く頭の中にホルモン焼の残り汁を使ってうどんを煮込み搦めたイメージが鮮明に浮かんでしまった我々四名は『お願いしますっ!』としか答えられなかったのは言うまでも無い。お婆ちゃんは注文を一通り聞くと奥へと消えて行った。暫くするとホルモン、キャベツ、モヤシが大きな鉄板に山盛に盛られて運ばれて来た!凄いボリュームだ。
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ガスコンロに点火する。火が入ると次第にタレが熱されて辺りに食欲を誘うイイ匂いが漂い始めた。朝から何も腹の中に入れていなかった我々四名は固唾を飲みながら出来上がりを待ったのだった。おもむろにtakeさんは、

『諸君!これはピリリと一味唐辛子を振り掛けて頂くのが旨いのだよ!』

と言い、一味唐辛子を湯気の立ち始めたホルモン焼に振り掛けた!
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う~ん一味唐辛子を目一杯振り掛けるとまた一段と旨そうな姿に・・・。嫌が上にも我々の食欲は高められて行く。徐々に煮たって来たところで我々は箸を入れ始めた。ライスも同時に注文していたので一緒に頂く。う~んタマラナイ旨さ!一味唐辛子はかけ過ぎの感があったのだが食べてみると丁度良い辛みで絶妙だった。いくらでもライスが入って行きそうな気がした。ものの何分も経たない内に鉄板の上のホルモンは、
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またたく間に姿を消してしまった・・(笑)しかしイイ感じで野菜の水分とタレの残り汁、肉の脂が混ざり合い例えようも無いスープが鉄板上に浮かんでいる。そこへ絶妙なタイミングで現れたお婆ちゃん!うどんを鉄板の上へぶちまけた!いいぞイイゾお婆ちゃんっ!!
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うどんがイイ感じで煮込まれて来た所でまた、takeさんが!

『諸君!カプサイシンだよ!カプサイシン!!』

と叫びながら夢中で一味唐辛子、おまけに七味までうどんの上に振り掛け始めた(笑)
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いくら何でも振り掛け過ぎとお思いだろうがこれで丁度良い感じに仕上がるから不思議だ。ツルツルと口へとうどんを運ぶ我々。腹が減っていた為、味の感想などを言っていたら食べられてしまう!このメンバーが食べるとなったらまさに『弱肉強食』の自然の掟が付いて回るのだ!全てを食べ尽くして我々はやっと腹が落ち着いたのだった。
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食後に『だるま屋』のお婆ちゃんは色々な話をしてくれた。夫と店を始めて四十余年だという。いつまでやれるか分らないが動けるまで店を続けて行きたいと語っていた。この四十年の間、下呂温泉の歴史を見て来たお婆ちゃんはまさに下呂の『生き字引』。最近は個人経営の飲食店は生き残りが厳しいのだという。次々に建設されるホテル群にははじめから様々な飲食店がホテル内に店を構えており、お客さんが昔の様にホテルから外に出てお酒を飲んだり食事を食べに来たりする事が少なくなったからだ。

しかしお婆ちゃんのお店『だるま屋』さんはJR下呂駅前という立地条件の良さからか、今まで何とか頑張って来れたようである。個人の飲食店は生き残りを賭けてインターネットでホームページを作ったり、サービスしたりと大変らしいが、『だるま屋』さんのお婆ちゃんはそんな事はお構い無しといった様子。下呂へ来て頂いて美味しい物をお客さんに提供しさえすればお客さんが『だるま屋』を宣伝してくれるさ・・。自分の店で出す料理に自信がなければこのような事は言えまい。そこには古くから下呂の町で店を構えている事や美味しい物への追求と勉強とが強く自負されてるようで伊蔵は、

『お婆ちゃん!いつまでも元気でお客さんに美味しい物を食べさせてやって下さい!』

と思わずにはいられなかった。下呂へお越しの際はJR高山本線 下呂駅前の『だるま屋』さんへ寄ってみてはいかがだろうか。気さくなお婆ちゃんのお話は聞いているだけで楽しいですよ!<つづく>
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Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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