2017-06

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伊蔵の『いざ鎌倉!』(その8・江ノ島~腰越)

江の島の見学を終えた伊蔵は『江の島弁天橋』を歩き、国道134号線まで戻って来た。国道下に地下道があるので簡単に渡る事が出来る。その地下道の先には江ノ島電鉄『江ノ島駅』の前まで商店街が続いている。この商店街は『湘南すばな通り商店街』という。

『湘南すばな通り商店街』を伊蔵は歩いたのだがなかなかイイ。そばを流れている『境川』の河口の鼻先にこの商店街がある事から“すばな”と名付けられ古い時代から『江島神社』に詣でる人達の通り道として栄えていたのだという。それだけに道沿いには老舗の旅館や、和菓子屋などを見かける事が出来た。だけでなく若者向けのお店も沢山あり、お好み焼き屋、ラーメン屋、古着屋などがあったりする。観光地の駅前という立地の良さからいわゆる“シャッター通り”になる気配は全く無く、非常に活気に溢れている商店街であった。
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そんな『湘南すばな通り商店街』を真っ直ぐ進むと江ノ電の線路にぶつかる。そこが江ノ島電鉄『江ノ島駅』だ。三角屋根の可愛い駅舎だった。なぜかこの『江ノ島駅』前の車止めの鉄柵の上には“雀四羽のオブジェ”があるのだが何の意味があるのかよく分からない。季節によって駅前の売店の方が毛糸で雀に着せる服を作って着用させているとの事で江ノ島駅の名物となっているようだ。

駅のホームでしばらく電車が来るのを待っていると程なく四両編成の電車がホームへと滑り込んで来た。幸い座る事が出来た。この『江ノ島駅』から次に伊蔵が降りようと思っている駅、『極楽寺駅』まではしばらくかかりそうなのでゆっくり車窓からの風景を楽しむ事にする。江ノ島駅の次の駅は『腰越駅(こしごええき)』。

歴史好きな伊蔵がこの『腰越』という地名を聞くと思い出すのは『源義経』が兄の頼朝に宛てた有名な『腰越状』所縁の地という事だ。

いうまでもなく義経は源氏の平家討滅戦における最大の功労者である。しかし彼は戦術家としては天才的ではあったが政治的感覚に全く欠けていたが為に朝廷支配の枠の中から脱し、新しい政治体制(武家政権)を築き上げようとしていた兄・頼朝と対立する事になる。平家を討滅し鎌倉へと凱旋しようとした義経を頼朝はこの『腰越』の地で足留めさせ、決して鎌倉には入れようとはしなかったのである・・・。
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そのとき自分を鎌倉に入れようとしない兄・頼朝に対して義経が書きしたためたといわれる書状が『腰越状』といわれるものである。今までの苦労、また自分の戦功について朝廷より任官を受ける事は当然の事だしそれもこれも源氏の為であった・・自分は潔白だ。それをなぜあなた(頼朝)は分かって下さらないのか・・・・。といった事が書かれていたらしいが、頼朝からしたら“分かっていない”のは義経に他ならなかったのである。
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頼朝自身の許しを得ずに勝手に朝廷より任官を受けた事、幕府を開こうと考えていた頼朝の今現在の微妙な立場を考えず自分の弟であるというだけで平家討滅の為に働いてくれた多くの御家人を差しおいておのれの権威のみを認めて欲しいなどという事は広い視野でこれからの武家政治を考えていた頼朝にとっては許せなかったのである。またこういう兄弟間の対立につけ込み朝廷側(後白河法皇)が義経を担ぎ上げ、源氏の分裂を画策する危険性を多分に孕んでいた為、頼朝は義経を討つ決意をしたというわけだ。

腰越には義経が足留めされた『満福寺(まんぷくじ)』というお寺があり義経所縁のものが多数所蔵されているらしい。伊蔵はこの寺にも寄りたかったのだが時間の関係で残念ながら今回はお預けとなってしまった。

『江ノ島駅』~『腰越駅』間を歴史という観点から語ってきたが、鉄道ファンの観点から語ってもこの駅間は面白くなる。この区間で江ノ島電鉄は“路面電車”の如く商店街の中の道路の真ん中を走るからだ。
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伊蔵が乗る四両編成の車両もこの路上を走る区間に差し掛かり徐行し始めた。この区間を走る江ノ電の車窓から眺める風景はなかなか良い。伊蔵の地元、岐阜市内の路上でも電車が走っていた為、昔はこのような風景が見られた。後から江ノ電車両の接近を車のドライバーに知らせる為の電光掲示板も珍しかった。鉄道ファンには絶好の撮影場所ともなっている。

路上走行区間を過ぎた辺りに『腰越駅』のホームがあるのだが四両編成の電車がこの駅に停車すると一番先頭の車両はホームをはみ出してしまい駅の先の踏切の上での停車になってしまうのであった(笑)

『腰越駅』を江ノ電は出発した。しばらく狭い住宅地の裏手を走る。しばらくすると不意に視界が開け海が望めるようになる。そして江ノ電は海沿い(国道134号線沿い)を走る区間へと差し掛かるのである。<つづく>
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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