2017-06

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m-k観光主催『越前・福井の旅』その5/福井の地酒

我々一行は再び山々の間を縫う様に国道158号(美濃街道)を九頭竜川沿いに西へと向った。この辺りは1000メートルを超える山々が連なっている為、国道もそれらの山裾を蛇行せざるをえない。越美北線の路線もここではほとんどがトンネル区間でレールを見る事はない。秋などは紅葉でかなり綺麗な場所らしいが、それ以外のシーズンは非常に寂しい場所だといえるだろう。

九頭竜峡、かどはらスキー場をかすめる様にさらに美濃街道を進むと前方が急に開け、平地が見えて来た。『大野盆地』である。この盆地が大野市(越前大野)の中心部である。大野市は四方を高い山々に囲まれた盆地にあり岐阜県境に源を発する九頭竜川、その支流の真名川・清滝川・赤根川は、大野盆地を南から北へ貫流している。
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戦国時代の大野は『朝倉氏』の支配下に置かれていた。しかし天正元年(1573年)織田信長に朝倉氏が滅ぼされると一時期、一向一揆によって一向宗徒が支配していたのだが、織田家の武将『金森長近(かなもりながちか)』がこの大野を統治すると越前大野城を造って京都を模した城下町を整備したという。

m-kさんがこの越前大野で今回のツアーの見学場所として設定したのは『池尾酒店』という酒屋さんであった。この『池尾酒店』さんは美濃街道沿いにあり、“幻の銘酒”『黒龍』の特販店となっているお店なのである。
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『黒龍』という日本酒は『黒龍酒造』が製造する福井の地酒である。『黒龍』の銘は福井県内を流れる『九頭竜川』の古名が『黒龍川』という事に由来する。『黒龍酒造』は大野市からさらに九頭竜川を下った場所にある曹洞宗大本山永平寺で有名な永平寺町にあり、県内は勿論全国的にも知られている酒蔵である。
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この『黒龍酒造』は創業文化元年(1805年)に初代石田屋二左衛門が酒造を始めた。この初代の名である『石田屋』と『二左衛門』は黒龍酒造の商品名ともなっている。特に『石田屋』はプレミアム商品で四合瓶で一万円を超え、『二左衛門』は一升瓶で二万円を超えるが人気の商品である為、入手困難な幻の日本酒となっている。

この『黒龍』は各界著名人にも非常に人気の酒として知られており政治家、経済界、芸能人、さらには皇太子殿下もお飲みになられたという事で、人気にさらに拍車がかかった。しかし著名人が飲んだからといって有名になった訳では無く黒龍の人気にはそれなりの理由というものがしっかりとあるのである。

『黒龍』の日本酒は九頭竜川の伏流水と福井県の酒造好適米『五百万石』や兵庫県の『山田錦』を使用して造られる。『黒龍』の凄いところは吟醸酒ブームになる遥か以前の昭和50年から吟醸酒造りに取り組んでいた事。当時の精米技術では困難とされた大吟醸酒造り(大吟醸の精米歩合は50%以下、つまり米粒の半分以上を磨いて造られる贅沢な酒で精米には非常に神経を使わねばならない)に挑み市販化していた。

また酒造りというものは麹菌と酵母という生き物を相手にしなくてはならない為、非常に手間のかかる仕事である。これらの繊細な仕事を積み重ねる事によって旨い日本酒として結実するのである。酒造りの長、『杜氏』の仕事は並み大抵の事では勤まらない。『黒龍酒造』ではこういった背景から酒蔵で醸される商品の約八割が吟醸酒となっている。“時代や流行に流されない味と酒造りの伝統”を守っている事が『黒龍』の人気の秘密なのだろう。

酒好きのm-kさんも大の『黒龍ファン』であり今回のツアーコースに盛り込んだという訳だ。伊蔵的には『黒龍酒造』の酒蔵の方に興味があって見たかったのだが、m-kさん的には一刻も早く酒を手に入れて飲みたいという欲求が強かったと思われる(笑)さて目指す黒龍特販店『池尾酒店』さんが美濃街道右側に見えて来たようだ。
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『池尾酒店』さんは大きな切妻屋根が特徴の綺麗なお店だった。店内には吟醸酒用の冷蔵庫が並び黒龍ブランドの日本酒が並んでいた。また大野の名産品や酒のおつまみ、酒器などの販売も行なっている。
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販売フロア横には『さ蔵』(「さぞう」ではない「さくら」と読む/笑)という喫茶コーナーも設けられており珈琲を飲む事が出来る様になっている。m-kさんはここでいち早く黒龍ブランドのお酒を二本購入、eさんも一本購入していた。アキラ氏は店を出るまで購入を迷っていたがm-kさんの説得(いや命令か?)により結局購入(笑)伊蔵はなぜか購入しなかった。今晩の宴で十分飲めばイイやと思ったからでもあるが・・。
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日本酒をうやうやしくクルマのカーゴスペースに積み込んで我々は今夜の宿と宴会場所である福井市を目指してさらに西へと向ったのであった。<つづく>

●『黒龍酒造株式会社』
・住所:〒910-1133 福井県吉田郡永平寺町松岡春日1-38
・電話番号: 0776-61-0038  
・FAX番号:0776-61-3833
・代表者:水野直人
・杜氏:畑山浩
・ホームページ:http://www.kokuryu.co.jp/

●『池尾酒店』
・住所:〒912-0825 福井県大野市新塚原(国道158号線沿い)
・電話番号/FAX番号:0779-65-2364
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幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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