2017-09

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m-k観光主催『越前・福井の旅』その27/敦賀について

さて『越前・福井の旅』もあと一つの目的地を残すのみとなった。この『伊蔵通信』での旅の記録も一つの旅のレポとしては最長記録を更新中。長々と書いてきたがいよいよ終わりとなると何だか感慨深いものがある。

敦賀に向けてクルマは国道305号線を依然として南下していた。『河野』という地区辺りまで来ると前方の海上に大きな島影の様なものが見えて来る。だがこれは島影ではなく敦賀半島の先端部分なのだ。河野からクルマは国道305号線から右へ折れ、『越前・河野しおかぜライン』という有料道路を走る事に。
DSCF5942.jpg

全長9.2キロの海岸道路で海岸線ギリギリを走っている為、景色が非常に良い。だが料金が少々高い為にドライバーから不評がある道だというのも事実である。しかしこの景色が眺められるならば料金を払っても走った方が良いと伊蔵は思う。いよいよ海の向こうの敦賀半島がぐんぐんと大きくなって来た。半島の先端が道路から眺めて真横になった時、敦賀原発の建物がチラリと見えた。有料道路を通過するとクルマは国道8号線へと入った。このまま進めは程なく敦賀市である。
tsuruga.jpg

『敦賀(つるが)』の地名の由来は古く、崇神天皇の頃この地に朝鮮半島から『都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)』という人物が渡来したことにちなみ、『角鹿』と呼ばれるようになったと日本書紀に記されている。和銅6年(713年)に現在の敦賀の文字に改められた。現在でも日本海側では有数の漁港である敦賀だけに古い時代からも港として発展していた事がうかがえる逸話だといえる。

歴史的にみてもこの『敦賀』が舞台になった話は多い。『金ヶ崎城(かねがさきじょう)』からの織田信長の撤退の話などはかなり有名であろう。信長はこの頃、越前の朝倉義景(あさくらよしかげ)を討伐するため敦賀の金ヶ崎城に入っていたが、同盟を結んでいたはずの北近江の浅井長政(あざいながまさ)に裏切られ、このまま敦賀に残っていては北の朝倉氏、南の浅井氏から挟撃されかれない絶体絶命の危機に陥ったが、信長は機敏に行動、すぐに陣を撤収し琵琶湖西岸の山中を駆け命からがら京まで脱出した。この時進んで『殿(しんがり)』(退却する軍の最後尾にあって敵の追撃を防ぐ部隊の事)の役目を負ったのが木下藤吉郎秀吉である。

また関ヶ原の戦で有名な『大谷吉継(おおたによしつぐ)』が治めた地としても知られている。関ヶ原でこの大谷吉継は西軍(豊臣側)に属していたが、自分の右翼の松尾山に陣を置いていた小早川秀秋の裏切りによって全滅、彼自身も自害してしまった。

江戸時代にはこの敦賀を俳人『松尾芭蕉』も訪れている。幕末には尊王攘夷を唱えて挙兵した『武田耕雲斎(たけだこううんさい)』率いる水戸天狗党が京へ上る途上のこの敦賀で幕府側に捕らえられ小さなニシン蔵へ押し込められ監禁、その劣悪な環境は目を覆うばかりだったらしい。結果的に353名の浪士が斬首されるという悲劇を生んだ。このニシン蔵は現在『水戸烈士記念館』となっている。彼等を率いた武田耕雲斎の墓も敦賀市内に存在する。

また敦賀は『北前船(きたまえぶね)』の寄港地としても栄えた。北前船というのは江戸時代から明治時代にかけて大阪~瀬戸内海~関門海峡を経て日本海側の諸港を巡り北海道までの航路を結んで様々な産物を運んでいた船の事である。この事業で敦賀で成功していた人物が『大和田荘七(おおわだしょうしち)』で彼は大和田銀行、大和田貯金銀行などを設立、敦賀の大商人、大実業家といわれた。彼の子孫は俳優の大和田伸也さん、大和田獏さんである。

このように山深い港のように感じる敦賀だがなかなかどうして歴史的にも偉大な人物や有名人を輩出している街なのである。アキラ氏の運転するクルマも徐々に敦賀の街へと近づいたようだ。流石に今まで走って来た越前海岸沿いの小さな集落とは違い大都会という感がする。街に戻って来てしまったのだな・・・と少しばかり旅が終わる寂しさを心に噛み締める伊蔵であった。<つづく>
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