2017-10

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横浜散策編/その8・野毛山不動尊・野毛坂

横浜の二日目。午前8時過ぎに宿で目が覚めた伊蔵は二日酔いもなく清々しい朝を迎えていた。草加君とは昨年と同じく午前10時に『野毛ちかみち』の入口で待ち合わせの約束をしていたが、例によって伊蔵は早めに起き待ち合わせ時間前に一人でブラブラと付近を歩き回ってみる事にした。シャワーを浴び支度を整え9時に宿をチェックアウト。桜木町駅へと続く『平戸桜木道路』を歩き始めた。

桜木駅方面へと歩く伊蔵の前方に見覚えのある人物が伊蔵とは反対方向へ歩いて来る姿が見えた。おやおや??草加君ではないか!お互い朝の意外な出会いに驚きつつ挨拶をかわした。草加君も朝の涼しい時間に付近を散策したかったらしい。草加君も伊蔵も一人旅や一人で歩き回るのが好きな性格なのである。待ち合わせ時間にまた再会する事を確認し、草加君は西方面へ、伊蔵はみなとみらい方面へと向かった。
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この日も朝から快晴でとても暑くなりそうであった。みなとみらい地区は後で草加君とまわる事になるのでその時の模様は後で話す事にして、ここでは野毛坂方面へ歩きに行った事を書こう。

『野毛(のげ)』という地名は古くは「崖」を意味する言葉といわれている。この名の通り横浜市中区花咲町、野毛町、宮川町と横浜市西区との境界には野毛山があり急な崖状になっている。街中にこの様な急な山道がある事自体が中部地方に住む伊蔵にとっては不思議な光景で驚く。昨日『横浜OFF会』の会場だった『くいもの屋 わん』の建物の裏手の細い道を西方面に進むと突然目の前に断崖が現れたのには驚いた。

その断崖には石段が山頂まで延びていて山頂に社があるのが見えた。『成田山横浜別院(野毛山不動尊)延命院』である。
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『成田山横浜別院』の開基は1870年(明治3年)、比較的新しい。千葉県の成田山本山新勝寺より御分霊を勧請したのが始まりである。本堂は昭和20年に戦災で焼失したが昭和29年に再建された。本尊である不動明王は徳川家の秘蔵仏で元禄年間(1688~1703)成田山中興開祖・照範上人が徳川家より祈願を懇嘱された際に本尊として賜ったもの。この事から通称『野毛山不動尊』とも呼ばれている。
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とても大都会の真ん中に位置するとは思えない程の山腹に取り付けられた石段を伊蔵は登って行った。登り切った場所から振り返ってみると・・
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そこには野毛の街が広がっていた。自然と密集した都会の人工物が混在した実に不思議な風景であった。関東にはこういう極端な二面性を持つ風景が同居している場所というのが多い様に感じる。
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境内は都会の喧噪などは全くなく別世界の様な落ち着いた静かな佇まいを見せていた。もし伊蔵がこの辺りに住んでいたとして、仕事を終えて桜木町駅で降りて自宅へ帰る道すがらこのような静かな場所を通って帰れたら・・いいなぁ~などと伊蔵は勝手に考えてしまうのだった。野毛で飲んだ帰りなどは酔って石段から転げ落ちそうなので避けた方がいいとも思った(笑)
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本堂を正面に見ながら左側には『水子地蔵尊』があり細い路地がその向こうへと延びていた。一体どこへ繋がっているのだろう・・伊蔵は吸い込まれる様にその路地へと向かった。
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その路地は所々階段状になっている下り坂であった。小さな旅館や狭い土地にへばり着く様に建てられたマンションや住宅地の中をその路地は貫いていた。
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一瞬『ここはどこだったろうか・・・』と思ってしまう程、静かな路地だった。その路地は百メートル弱で途切れ不意に大通りへと出た。大通りは『横浜根岸道路』でその場所は通称“野毛坂(のげざか)”と呼ばれている地点であった。
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野毛坂の両側は崖になっている。野毛山を分断して人工的に造った道、いわゆる“切通し”というやつで昔は『野毛の切通し』と呼ばれていた。
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この『野毛の切通し』は横浜の開港直後に横浜港と東海道とを結ぶ(横浜道)為に突貫工事で造られたという。おっとそろそろ草加君との待ち合わせの時間が近づいてきたようだ。伊蔵は野毛坂を下り再び野毛の街へ戻って来た。<つづく>
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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