2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

横浜散策編/その12・人を喜ばす事の素晴らしさ

草加君と伊蔵は新港橋を渡り山下公園へと続く高架式の遊歩道を歩いていた。多分この高架にも以前には貨物を運ぶ鉄道が走っていたのだろう。現在は観光客の為の遊歩道に改造されている。
DSCF6103.jpg

この遊歩道を歩いて行けば街中の雑踏を歩かずに山下公園へと達する事が出来るのだ。上の画像の左側に見えている高架がその遊歩道である。山下公園へ着くとあまりの暑さと歩き疲れで公園脇の休憩所で水分補給をかねて草加君と小休止する事に。聞けば草加君は明日は休みを取っているらしく、この横浜でもう一泊していくのだという。伊蔵は残念ながら本日昼過ぎには横浜を後にして帰らねばならない。

山下公園内は混んでいた。
昨年も見た『赤い靴はいてた女の子像』の周りも記念撮影でごった返していた。海沿いに公園を南の方へ歩いて行くと『氷川丸』の黒い船体が見えて来る。
hikawamaru.jpg

昨年来た時は氷川丸見学は可能だったが横浜マリンタワーと氷川丸を所有・運営していた氷川丸マリンタワー株式会社は入場者激減に伴う経営悪化を理由に、昨年営業を停止してしまった。現在は入場不可能になっている。営業停止後マリンタワーは横浜市へ氷川丸は日本郵船に譲渡された。なお氷川丸は2008年春から一般公開を再開するべく準備が進められているという。

本日氷川丸の前では人だかりが出来ていた。草加君と伊蔵は引き付けられるようにその人混みの輪の中へと入って行った。人だかりの中心では若い大道芸人がパフォーマンスを行なっていた。この山下公園ではしょっちゅうこのような催物が行なわれている。草加君と伊蔵はしばしこの大道芸を見て行く事にした。
DSCF6105.jpg

彼はどこか振付け師『ラッキィ池田』とお笑いタレント『勝俣州和』を足して2で割ったような顔立ちをしていた。しかし彼の大道芸とトークは周りにいる老若男女織り交ぜた客、子供に至るまで引き付ける“不思議な何か”というものが感じられみんなが彼の大道芸の一挙手一投足に注目しているようだった。
DSCF6106.jpg

彼は自分のパフォーマンスに合ったBGMを流し自分の気持ちを高揚させつつもお客さんを自分の方へ注目させるように時に笑いを織り交ぜながら上手くトークしていた。そのトークが実に面白くてお客達も思わず笑ってしまうのである。かなりの盛り上げ上手である。草加君もカメラで彼の事を撮影し過ぎてしまったらしい(笑)
DSCF6108.jpg

また彼は自分で芸をするだけでなく、見ているお客さんをアシスタントに指名して観客参加型のパフォーマンスも見せてくれた。大人しそうなお父さんや若者などが指名される率が多いのだがこれがまた面白く、参加した人も含めて笑いを振りまく羽目に。
DSCF6109.jpg

彼ももちろん難しい技には失敗したりして『ごめんなさい!ごめんなさい!』と謝るのだがここまで観客の方が彼の面白さというものに引き込まれてしまうと、客の心理としては

『失敗してもいい!頑張れ!』

という気持ちにまでなってしまっているから不思議だ。彼のパフォーマンスは長い経験を積んでそのような客の心理を計算しつくした上で面白く成り立っているように思えて来る。
DSCF6110.jpg

また彼ははじめに最後に成功するまでに苦節五年かかった『大技』をお見せします!と言っておきながらなかなかその『大技』を見せずに客数が多く集まるまでじっくりと『小技』を小出しにするという巧い進行の仕方をしていた。
DSCF6112.jpg

こういう大道芸の良い所は観客の年齢に関係なく全ての人が見て楽しめるところと手作り感だろう。大道芸人自身も決してお金の為じゃなく、自分が苦労して完成した芸をお客さんに披露する事によってお客さん喜ぶ表情を見る事や応援を受けるのが一番の喜びなのだろう。
DSCF6113.jpg

一輪車に乗っての炎のジャグリングが彼が最後に披露した『大技』であった。しかも炎のジャグリングをしながらリンゴを齧るという非常に難度の高い高等技術を見た観客からは文句無しの賞賛の拍手が彼に向けて贈られた。伊蔵も感動していた・・・。

パフォーマンスが終わり彼は『もし僕の芸を見て面白かった方、感動してくれた方がいましたら今から帽子を用意しますのでその中に僕の生活の為に少しだけお金を入れて下さい』とお客さんに呼び掛けていた。決してその姿は嫌らしくなく清々しい。観客も文句無く差し出された帽子の中にお金を入れていた。彼のパフォーマンスを見て本当に楽しかったという事だ。伊蔵自身も千円札を彼の帽子の中に入れ、彼に握手を求めてしまった程だ。

『人を喜ばす事』それは難しい。
それが出来るのは素晴らしい事だ。

伊蔵もよく考える事がある。
自分は本当に他人の役に立っているのか?
本当に他人に貢献出来ているのか?
他人の為に見返りを求める事無く何かをしてやれるのか・・・と。<つづく>
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://moriizou.blog39.fc2.com/tb.php/348-8fa471d7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

横浜散策編/その13・最終回 «  | BLOG TOP |  » 水無月七日の事/その2・懐かしき味

プロフィール

伊蔵

Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。