2017-10

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伊蔵、登城す/その2・名古屋城へ

『名古屋城本丸御殿発掘調査見学会』の当日土曜日の朝、伊蔵はいつもより早めに起床し名古屋城に向かう前に会社に寄り、コンビニで購入したサンドイッチで朝食を済ませてから城の正門へ続く道を歩いて行った。名古屋城へは午前9時から入場が可能だ。
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心配していた天候もすっきりと晴れて朝から暑いくらいの陽気。正門前は流石に早い時間とあって観光客は少なめであったが高齢者のツアーの一団が丁度正門から城内へと入るところであった。正門脇のチケット売場にて入場券500円を購入し巨大な正門をくぐる。DSCF6236.jpg
この正門はもともと明治43年に旧江戸城の蓮池御門から移築されたものであったが昭和20年の空襲時にやはり焼失してしまった為、昭和34年の天守閣再建と共に再建されたものである。この正門をくぐると西の丸。建物は何もなくちょっとした広場になっている。DSCF6237.jpg
西の丸の内側に内堀を隔て本丸がある。写真手前の櫓は『西南隅櫓』で重要文化財。この櫓は濃尾大地震時に崩壊し、その後宮内省によって修理復旧された。外壁に張り出した“石落し”の様子が観察出来る。西南隅櫓の遥か北側に見えているのが大天守だ。こうして眺めてみると名古屋城は巨大だ。地方の小城とは明らかに大規模で造りが異なっている。
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また大規模な城郭として有名な姫路城や江戸城(現・皇居)のような複雑な縄張り(城の設計)とは違い、整然とした配置となっている。この構造は京都の二条城に似ている。また立地もこの付近で最も高い台地の上に建てられており、城の西側に長大な幅を誇る堀を巡らして防御面においても抜群の構造となっている。これは西国大名が徳川家に対し謀反を起こし東海道を江戸へ攻め上るのを要所である尾張で防ぐという意味も名古屋城の役割として課せられていたからである。DSCF6238.jpg
しかし皮肉な事だが幕末期、江戸の徳川将軍家を守るはずべき尾張徳川家は『鳥羽・伏見の戦い』の後、藩論が『討幕』へと傾いてしまい徳川御三家の筆頭でありながら徳川宗家と戦う羽目になってしまうのである。薩長を主力とする新政府軍の進軍を名古屋城は止める事は結局出来なかった訳である。歴史というのはどう転ぶか分からないものだ。
DSCF6239.jpg
伊蔵は西の丸から巨大な内堀を見ている。内堀は空堀になっていてなぜか鹿が離されている。内堀の規模と深さも驚きだが見事なのは石垣の見事さも驚く。この見事な天守台部分の石垣は後でも話すが“築城の名手”として有名な『加藤清正(かとうきよまさ)』が造ったものである。
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◆名古屋能楽堂の前に建つ『加藤清正像』
名古屋城築城は1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いの後、徳川家康が清須から名古屋へ遷府を決定した事に始まり、加藤清正、福島正則、前田利光をはじめとした北国、西国の諸大名に普請を命じた。豊臣恩顧の大名の経済的負担をわざと強いて力を削ぐ為だ。清正は巨大な石垣を丸太を敷いたり修羅(木製の橇の事)を用いて多くの人足を動員して挽かせた。彼等人足を元気付ける為に清正は自ら石垣の上に乗って監督・叱咤激励したという。加藤清正自身の治めた肥後熊本藩の『熊本城』の石垣もやっぱり見事なものであり、名古屋城、大阪城、熊本城は『日本三大名城』と呼ばれている。

西の丸の広場を歩いて行くと本丸へと続く土橋が見えて来た。
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橋の手前には『本丸御殿発掘調査見学会』の案内版が立てられていた。橋を渡ると表二之門という本丸への入口に建つ門がある。これをくぐれば『本丸御殿跡地』がすぐに見えて来るはずだ。<つづく>
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お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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