2017-08

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伊蔵、登城す/その3・本丸御殿発掘現場・前編

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伊蔵は本丸へと向かう土橋の先にある表二之門(重要文化財)をくぐる。この表二之門は門扉・冠木ともに鉄板張りとなっている。両側の土塀には鉄砲狭間があり本丸内への敵の侵入を防ぐ堅固な造りとなっている。
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表二之門をくぐると“枡形”と呼ばれる空間が姿を現わす。枡形とはわざと進路を屈曲させ周りを多聞櫓で囲み敵の通過を防ぐ城郭構造の事で、大概の城跡でこの様な構造を目にする事が出来る。名古屋城内にはこの枡形が門をくぐった場所にいくつも見る事が出来る。枡形の広い空間に敵を足留めさせ全方向上部から敵に攻撃を加える事が可能な優れた先人達の知恵である。

伊蔵は枡形内を歩き先へと進んで行った。屈曲部を通過するとそこは本丸だ。
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◆本丸御殿/玄関・車寄から天守を望む
天守閣手前の広いスペースの一部が今回の目的である『本丸御殿跡地』である。発掘調査中であり本日の見学会の為、敷地内には赤いポールが置かれ通路が設けられていた。早くも見学者が通路を通って見て回っている。学芸員による説明は午前10時からとなっているのでしばらく時間がある。説明前に伊蔵はとり合えず据え付けられた通路を歩いて回ってみる事にした。
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『本丸御殿発掘現場』の敷地前には発掘関係者が今回の見学会の為に設置したテントがあり、名古屋城に訪れた観光客に『発掘見学会』のビラを手渡していた。そのテントのすぐ脇に見学通路入口があった。伊蔵は学芸員の人から前述の説明ビラとパンフレットを貰い通路へと歩を進めて行った。
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焼失前の名古屋城本丸御殿は世界遺産でもあり国宝でもある京都の二条城の『二の丸御殿』に匹敵する程の豪華絢爛さを誇ったが、二条城二の丸御殿程の規模は無い。尾張藩初代藩主徳川義直の住居として建造されたもののその手狭さから住居を二の丸に移したという事はすでに書いた。住居としての役目はなくなり将軍上洛時に使用された本丸御殿だが、実際にこの御殿を使用した将軍は二代将軍の秀忠、三代将軍家光だけだと言われている。驚くべき事にその将軍二人が使用した後、全くこの御殿は使用されていなかったという。
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発掘現場見学順路は、玄関裏にあった『中之口部屋(なかのくちべや)』と呼ばれる御殿に伴う施設の跡から始まる。この『中之口部屋』は江戸時代には存在した建物だが明治期には取り壊された。その遺構が綺麗に発掘調査されて目で確認出来る様になっていた。
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以前まで本丸御殿跡地には礎石のみ見える様に敷地には砂が全面に敷かれていたが今回の発掘調査の為に砂は全て除去されており、昭和20年5月の空襲でこの御殿が焼失した後、昭和34年に天守閣とともに本丸御殿礎石保護整備時のモルタルが剥き出しの状態となって姿を現わしていた。
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先程も書いたが実際に歩いてみるとよく分かるが本丸御殿というには少々規模が小さいという事がいえるようだ。この場所に御殿が復元されるとなるとこの天守閣前広場はかなり込入って狭くなる事だろう。本丸御殿の施設は玄関部分にある一之間・二之間をはじめ、表書院・対面所・上洛殿・御湯殿書院・黒木書院・上台所などからなる木造平家建書院造の建築物で部屋数は30を超える。これらの部屋に囲まれた中庭も四つある。
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敷地だけを見ているだけなので規模自体が小さく感じるのかもしれない。実際に復元されれば随分立派な建造物に見える事だろう。完全復元までに2008年着工から数えて最低でも15年かかる計画のこの本丸御殿。伊蔵が完全に復元された本丸御殿をこの目にするのは50歳代になってしまうという事である・・・。その時も伊蔵は歴史好きなオヤジとしてこの名古屋城に立っている事であろう。<つづく>
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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