2017-07

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めぐりあい『宙(そら)』/その1・異空間

先週某日。スーツに身を固めた伊蔵は、名古屋の歓楽街“錦三丁目”のある店に『F部長』とタクシーで向かっていた。約束の時間は午後七時。まだ辺りは明るいが車道は混んでいる。このままでは少しばかり遅れそうだ。錦の歓楽街は夜をむかえるにしたがって続々と人が集まって来ているようだった。店から少し離れた場所でタクシーを降り、F部長と伊蔵は足早に店へと向かった。実はこの日は仕事で大変お世話になっているお客さんの接待日に当たっていたのである。

待ち合わせの店の名は『宙』。この一文字で“そら”と読む。
なかなか読めない人もいるがファーストガンダム世代の伊蔵は何となく普通に読めた(笑)
日本料理のお店である。ビルの一階にポッカリと空いた四角い入口には白い暖簾に墨文字で店の名が染め抜かれていた。その暖簾をくぐると地下へと向かう階段が続いていて、その薄暗い階段をF部長と伊蔵は下った。下り切った場所には間口は普通だが高さが異常に高いガラス扉があり、ちょっと普通のお店ではないような雰囲気を味わう事になった。ガラス扉を通過すると右手にまた暖簾があった。どうやらこの暖簾の先が店内のようだ。
sora.jpg
暖簾をくぐった先には広い地下空間が広がっていた。これは店の設計が地下一階部分と地上一階部分が融合した吹抜構造となっている為だ。入口を入ってすぐの左右には大小カウンター席と厨房がある。カウンターの座席も椅子という物では無く、座り心地の良い『肘付ソファー』というべき席が誂えてあった。あくまで店内の照明は暗めで隠れ家的雰囲気を醸し出している。この一種独特の異空間的雰囲気に目眩を起こしそうになった。

『予約を入れたFですが・・・』

F部長がお客係に声をかけると予約してあった個室へと我々は通された。お客係の皆さんの対応も非常に丁寧で好感が持てた。約束の時間ギリギリだった事もあって我々が接待すべきお客さんはすでに到着してしまっているようだ。カウンター脇の暗い通路を歩いて階段を上った先にその個室はあった。個室手前で靴を脱ぎ、その狭い空間に足を踏み入れF部長と伊蔵は開口一番・・・

『お待たせして申し訳ありません!!』

二人はすでに到着していたお客さんに対して遅参したお詫びを申し上げたのだった・・<つづく>
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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