2017-09

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最近の二冊

伊蔵が最近読んだ本を紹介します。
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まずはこの一冊。

◆『原稿用紙10枚を書く力』/齋藤 孝 著
この一冊は『伊蔵通信』の更新の手助けになるのではないかと思い購入した一冊。本著は“文章を書く事が苦手な人たち”の為に原稿用紙10枚を書くチカラをつけるヒントを与えてくれるという内容。また文章を書く前の下準備、下準備したメモを使って文章をいかに構築していくか、いかに文章に生命力を与えるかなど分かりやすく解説してある。著者の齋藤 孝氏は『声に出して読みたい日本語』という本で一躍有名になった人である。この本が売れた影響でメディアにも登場する様になったので知っている方も多いだろう。

●齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。『齋藤メソッド』という私塾で独自の教育法を実践している。

伊蔵が本著を読んでみて思った事は長い文章を書く事においてすでに伊蔵自身が知らない間にこの『伊蔵通信』の更新の為に行なっていた事柄が多かったということだった。齋藤氏によれば“書くことはスポーツだ”と言っていて、とにかく毎日書き続ける事によって“書く力”は着実に身に付くのだという。書く力をマラソン走者に例えた文章は非常に分かりやすかった。最初は1キロ(原稿用紙1枚)走るのがトレーニングを積む事で10キロ(原稿用紙10枚)走る事(書く事)が可能になり苦になくなるという下りだ。

長い文章を書くという事は文章全体に構築力が必要になるのでその辺りの事は勉強になったし、異なるキーワードを3つ取り挙げてそれを文章内で巧みに組み合わせ、異なると思っていたキーワードが実は繋がっていたという文章は読む人にとって快く感ずるという事などなどこれからのブログ更新に役に立ちそうな内容ばかりで非常に面白かった。
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次に紹介するのはこの一冊。

◆『宮大工千年の知恵』/松浦昭次 著
現代では数少なくなった“宮大工”で『技術者の人間国宝(選定保存技術保持者)』の認定を受けた松浦昭次氏の本である。以前から伊蔵はこのブログでも語っている様に古い木造建築物が好きで旅先でも木造の建築物があれば見に行っている。そしてそうした木造建築物を見て感心するのは非常に長期間に渡って形を変えずその場所に建っているという事の凄さだ。長い歴史の途中には大地震もあったはずなのに傾きもせず崩れもせずに現代までその姿を残しているというその裏にはきっと昔の大工・職人達の智恵や優れた技術があったという事である。そういった事を現代の宮大工から見た目で語ってくれるのが本著である。

●松浦昭次(まつうら・しょうじ)
昭和4年(1929年)静岡県生まれ。17歳で父の跡を継いで宮大工の世界に入り、以後50年以上全国各地の国宝や重要文化財建築物の保存修理工事に従事する。文化財専門の最後の宮大工といわれている。平成11年に木造建築の大工棟梁としては故・西岡常一氏に次いで二人目となる『技術者の人間国宝(選定保存技術保持者)』に認定される。

松浦氏は古い建築物を見る時、皆さんはどこをに注目されますか?と問いかける。彼が一番美しいと感じるのは屋根の“軒反り(のきぞり)”だという。軒反りとは屋根の端っこの鳥が翼を広げた様な華麗な屋根の反りを指す。現代のコンクリート建築や鉄骨建築ならばどんな曲線も簡単に造れてしまうが木造でこの曲線を表現するには高度な技術が必要になる為、この軒反りには昔の大工の智恵と技術が一番込められている部分であり、建築物全体を美しく見せる為に一番心血を注いだ部分といわれている。

本著では建築の事に詳しくなくても分かりやすく建築について解説されているので安心して読める。現代建築の耐震性や構造の矛盾について一石を投じる部分などは読むと耐震構造の常識を覆す説もありとても面白い。また便利な大工道具が使われる様になって大工の技術が
どんどん失われていく事を嘆いている部分も確かにそうだと頷けた。現代の木造建築では当たり前の木と釘。この相性の悪さにも言及しておられた。釘を大量に使用する事で建築物の
耐用年数はグンと短くなってしまうのだそうだ。釘はすぐに錆びてしまい打ち込まれた内部から木を腐らせてしまうからだ。

建築基準法の耐震構造についての決まり事もかならずしも建物の為にはならず、何でもかんでも法律で雁字搦めにするのはおかしいとも。確かに現代の建築基準法に則って建てられた無数の建築物が何百年、千年以上持つとは使われている建築材料等からみてもとても考えられない。歴史上数々の風雪や災害を乗り越え実際に形として残っている古来からの木造建築の方がよっぽど偉大なものだといえよう。

何とも昔堅気の職人の意見が書かれていて読んでいて痛快だった。
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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