2017-10

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『荘川・郡上八幡』への旅/その1・列車は北へ

伊蔵を乗せた長良川鉄道『ナガラ3形』は美濃加茂駅を発車し一路関市方面を目指して木曽川の河岸段丘際を西へ登っていた。この河岸段丘を登り切ると平坦な地域になり田園風景の中を列車は単線レールの上を各駅停車で走って行く。

車窓から空を眺めると遥か望む山々の上にはどんよりと重い雲が垂れ下がり今にも雨が落ちて来そうな雰囲気だった。車内は乗客が少ない事もあってあくまでも静まりかえっていて、聞こえる音と言えば列車の走行音とディーゼル音それに各駅を出発する毎に列車が発する乾いた汽笛の音のみだ。この時の伊蔵は一人旅の雰囲気を十二分に味わっていたといっていい。

予期した通り『関駅』に着く手前で雨がポツリポツリと降ってきた。そういえば先程takeさんよりのメールで今から出発する旨連絡があったばかりだ。雨が大振りならねばよいが・・・。そんな心配を他所に列車は『関駅』に到着。ここで上り列車を待つ為、三分程停車する事になった。

面白かったのが運転手自身が何分停車するという事を乗客に「肉声アナウンス」する事だった。ローカル路線ならではの光景だ。停車している間、運転手はホームに降りて体操したりタバコを吸ったりしていた。大都会を走る列車の運転手が勤務中にタバコを吸ったりしたらそれこそ非難を受けそうだがこうしたローカル路線で眺めるこの光景は何だかほのぼのして見えるから不思議だ。

この長良川鉄道の中でも比較的規模の大きな『関駅』では美濃太田駅で乗り込んで来た乗客もあらかた降り代わりに新たな乗客が『関駅』から乗り込んで来たりした。しかし少人数という事に依然変わりが無く車内には伊蔵を含めて十名にも満たない状態。やがて上り列車が到着し伊蔵の乗る下り列車が代わりに出発することに。
DSCF1970.jpg
かつてこの『関駅』には名鉄美濃町線の『関駅』も存在したのだが2005年(平成17年)美濃町線は全線が廃線となってしまい駅もなくなってしまった。DSCF1971.jpg
『関駅』にはかつての長良川鉄道の車両『ナガラ1形』がひっそり保存されている(というか打ち捨てられている・笑)

長良川鉄道と美濃町線と国道156号線はこの『関駅』から美濃市内までのわずかな距離を平行して走っていた。特に廃止された美濃町線は国道156号線のすぐ際を走っていて当時はクルマから走る列車を眺める事が出来た。現在ではレールは取り外され国道156号線が拡張されて全くその姿を消している。しかしそこかしこに列車が走っていた痕跡を見る事が可能だ。
DSCF1953.jpg
これは約二年前に自転車で関市を訪れた時の写真。現在では自転車専用の道路になっている。写真の左右に見える段差は言うまでも無く駅のホームの跡である。
DSCF1954.jpg
まさしくここにかつて駅が存在していたのだ。余談が過ぎた。旅の話の戻ろう。

『関駅』を出発した列車は美濃市に入るまで田んぼの真ん中を一直線に進む。
DSCF1950.jpg
まさにここは濃尾平野の最北端。長良川鉄道はここから徐々に山々と長良川、国道156号線を縫う様に進んで行く事になる。伊蔵の列車の旅はまだまだつづく。<つづく>



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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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