2017-10

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伊蔵の『大坂・秋の陣』/その1・一路大阪へ

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午前7:00発、大阪難波行きの特急『アーバンライナー』は近鉄名古屋駅を出発した。伊蔵が乗車するこの特急列車の正式な名称は『アーバンライナーplus(プラス)』という近畿日本鉄道(近鉄)の21000系の特急列車である。営業速度130km、設計最高速度170km(一説では200kmを出す事も可能といわれる)私鉄の特急列車としては最速ともいわれている。

早朝発の特急列車だというのに乗客は結構乗車していた。伊蔵は先頭の6号車の窓際の指定席へと座った。列車は揺れも少なく非常に快適であった。JR名古屋駅から新幹線を使用すれば時間的には大分短縮されるだろうが乗車料金が割高だし新大阪駅から大阪市街中心部までの移動の事も考えると少々時間は掛かっても終点の近鉄難波駅は大阪中心部にあり何かと便利なことから今回は近鉄を利用する事にした訳である。

『アーバンライナーplus』は順調に西方へ向けて運転を続けやがて木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の鉄橋を渡り終え愛知県から三重県へと突入した。気のせいか市街地ではあまりスピードを出していない様に感じられた。車両前方の天井部にはモニターがありあらゆる情報が流れるほか、先頭車両からの外の映像も流され見ていると面白い。列車好きの子供は大喜びだ。

さらに列車は三重県内を南下、四日市市、鈴鹿市、津市を越え松阪市に入ってすぐの場所にある『雲出川』付近で大きく西へとカーブし青山高原方面へと進路を変える。いよいよこの辺りから深い山間部を列車は縫う様に走り始めるのだ。JR関西本線よりも随分南寄りを近鉄大阪線は走っている事になる。やがて伊蔵を乗せた列車は広大な青山高原の下に穿たれたトンネルの中へと突入した。かなり距離の長いトンネルをいくつも抜けるとそこは三重県名張市。四方を山に囲まれた“隠れ里”のような町だ。

この頃からである。伊蔵は腰が痛くなって来た(笑)シートはリクライニングはするのだがシートとシートの間が狭くて足が十分に伸ばせない・・・。非常に窮屈になって来た。おまけに車内が暑くなって来た。津駅で停車した際にまた乗客が増え、車内はほぼ満席の状態になっているのが原因らしい。モゾモゾと体勢を崩しつつ楽な姿勢を保つしか術はなかった。大阪難波駅到着までまだ1時間以上はある。耐えるしかあるまい・・・。

車窓の風景はあまり変わる事なく見えるのは山と田園風景のみ。列車はかなりの急坂を上ったり降りたりしている。伊蔵がいつも通勤に利用している私鉄ではこのような急勾配の上にレールは敷かれておらずちょっとこれは珍しかった。

やがて山間部を抜け列車は広い平地へと出たようだ。『奈良盆地』に出たのだ。一気に景色が開け遠くまで見渡せるようになった。正面には生駒山地が立ちはだかっているのが見えた。あの向こうは目指す大阪である。桜井市、橿原市・大和高田市を走り抜け藤井寺市付近で生駒山地の切れ目を抜け、大阪の地へと突入した。

車窓からの風景は一変。雑然とした街並が目の前に広がって来た。いよいよ大阪の地へ着いたという感じが漂って来た。そこには東京の大都会の雑然さとはまた異質の雑然さがあるように伊蔵には感じられた。やがて列車は『鶴橋駅』へ停車。幾人かの乗客が降りて行く。鶴橋駅を出発してすぐに『上本町駅』へと停車した列車は地下へ続くレールの上を走って行く。

そして名古屋駅を出発して2時間15分。午前9時15分に目指す終着駅『大阪・難波駅』へと列車は到着した。伊蔵は痛む腰を伸ばしながら列車を降りた。ホームは地下にある為とにかく改札口を出て地上に出ねば位置関係が分からない。改札口を出て名古屋の地下街と比較しても遜色の無い規模の難波の地下街を少し歩いて地上へと抜ける道を探した。

ここでちょっと面白い発見があった。難波の地下街でエスカレーターに乗ったのだが関西の人達はエスカレーターの右側に列を成して左側を空け歩いて上る人に道を譲るのである。関東圏や中部圏ではこれの全く逆で左側に列を成し右側を空けて歩く人に譲る。ちょっとした“異文化圏の発見”を見つける事が出来て面白かった。
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地下にある近鉄難波駅ホームから地上に出ると目映いばかりに真っ青な大阪の空が広がっていた。伊蔵は自分の今現在いる場所と方角の確認をし、とにかく歩き始めた。いまだ未知の街である大阪を!<つづく>





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伊蔵

Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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