2017-08

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伊蔵の『大坂・秋の陣』/その15・四天王寺へ

『大坂城探訪』を終えた伊蔵は元来た道を戻り地下鉄谷町線『天満橋駅』へと引き返しそのまま地下鉄へ乗り込み南下した。伊蔵が次に向かう目的地は『天王寺』。その辺りをブラブラと回ってみようと思っていた。これまで来た経験の無い街をブラブラと歩き回る程面白い事はない。伊蔵は地下鉄谷町線『四天王寺前夕陽ケ丘駅』という何だか「中村雅俊」でも出てきそうな駅で下車(笑)。とりあえず駅近くの『四天王寺』へと行って見る事にした。
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『四天王寺』の歴史はかなり古い。建立は西暦593年(推古元年)というからざっと今から1400年前になる。摂政『聖徳太子』によって建立された日本最初の官立寺院である。当時の日本は大陸から仏教が伝来して間もない頃。天皇の周りにはふたつの有力豪族が脇を固めていた。『蘇我氏』と『物部氏』の二大勢力である。『蘇我馬子(そがのうまこ)』は仏教を日本に広めようとしていたが『物部守屋(もののべのもりや)』は逆に日本古来の神の信奉者であり仏教を広める事に反対していて互いに争っていた。ついに両者は戦いで勝敗を決する事になる。

『聖徳太子』は蘇我氏とは血縁関係にあった事から若い頃から仏教を尊んでいたしこの戦いでも蘇我氏側について戦った。『物部氏』は兵器の管理・武器を扱う事に長けた軍事氏族であった為、この戦いは蘇我氏にとっては大変苦しい戦いであった。そこで『聖徳太子』が戦場で四天王像を自ら彫り、

『この戦に勝たせてくれるなら四天王を安置する寺院を建立しましょう』

と願いをかけたところ蘇我氏は物部守屋を滅ぼす事に成功。『聖徳太子』は願いが叶った事を受けて約束通り四天王(多聞天・持国天・広目天・増長天)を安置する寺院を建立した。これが『四天王寺』である。四天王寺は中門・五重塔・金堂・講堂が南北に一直線に並ぶように配置されていてこれらを回廊が囲んでいる。これは『四天王寺式伽藍配置』と呼ばれていて当時の中国や新羅(しらぎ)、百済(くだら)等の大陸や朝鮮半島に見られる建築様式の影響を伝えている。実際に四天王寺の建物を目にするとどことなくよく目にする寺院とは違い大陸の匂いがする。屋根の反り方も近世の寺院の屋根によく見られる様な流麗な曲線ではなくどこか直線的でぎこちない(上の画像の仁王門の屋根などを見るとよく分かる)。
DSCF7269.jpg
歴史が長い分この寺院はいろんな戦火に見舞われている。南北朝時代、応仁の乱、戦国時代、大阪の陣、大阪空襲・・・その時代の様々な争い事にこの寺院は巻込まれ灰燼に帰してしまった。

『和を以って尊しとなす』

聖徳太子の『十七条憲法』のその第一条にこうある。この寺院を建立した太子の願いも空しく後の世の人々の間には争い事が止む事が無い。何やら空しいと思わざるを得ない。
DSCF7271.jpg
伊蔵は五重塔へ入ってみた。朱色が鮮やかな五重塔だ。木造かと思ったら鉄骨鉄筋コンクリート造だったので拍子抜けしてしまったが(笑)。塔の中心部には螺旋階段が据え付けられていて壁という壁にはびっしり位牌が並んでいた。
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五重塔最上階から大阪市街西側を望む。最上階はかなり狭くて難儀した(笑)
DSCF7272.jpg
寺院の周囲を取囲む形で配置されている回廊。朱色の列柱は法隆寺の回廊に見られる様な“エンタシス”(円柱の下部から上部に行くにしたがい細くなっている様式)が観察出来た。

この『四天王寺』境内では毎月縁日が行なわれる。弘法大師の命日の21日、聖徳太子の月命日の22日の二日間に渡って行なわれるという。境内には沢山の露店が並んで賑わうらしい。
DSCF7277.jpg
伊蔵は『四天王寺』の西側にある『極楽門』から寺域より外へ出た。このまま国道25号線に出て真っ直ぐ西へ進み次の目的地である『新世界』へと向かう伊蔵であった。<つづく>







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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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