2017-10

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伊蔵の『お伊勢参り』/その6・遷宮について

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御正殿のすぐ隣には『古殿地』と呼ばれる空き地がある。その広さは現在御正殿が建っている敷地に等しい。この空き地は次の“式年遷宮(しきねんせんぐう)”の際に新しい御正殿が建つ場所なのである。遷宮とは特に伊勢神宮の『神宮式年遷宮』の事をいう。20年毎に正殿をはじめ別宮等の社殿や鳥居、装束、御神宝に至る一切を造り替えて新しくする事である。この為、伊勢神宮の神域内にある各社殿の敷地の脇には必ず同じ広さの敷地『古殿地』が設けられている。

『古殿地』は砂利が敷き詰められた広大な敷地で遠くの方に小さな小屋のようなものが建っている(一番上の画像参照)。これは『心御柱覆屋(しんのみはしらおおぎや)』と言われるものでこれを正殿の中心として社殿が建てられる。この『心御柱覆屋』の中には神が宿る御柱(神は一人、二人ではなく一柱、二柱というように数える)が埋められている。
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遷宮の制度は今から約1,300年前の天武天皇の時に定められ、持統天皇の時(西暦690年)に第一回目の遷宮が行われた。遷宮は戦国時代に一時中断された事もあったもののその後20年毎に連綿と続けられ平成25年には第62回目の式年遷宮が行われる事になっている。すでにそれに向けての様々な行事が始まっているそうだ。
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なぜ20年毎に遷宮を行うのか。日本神話の話の時にも書いたが神道では『穢れを祓う』という精神がありこれが神宮の各社殿の建て替えの理由のひとつといわれている。『穢れ』は神の生命力を衰えさせる。それを防ぐ為、20年に一度穢れた全ての物を一新し新たな社殿に神をお移しする事により神の生命力を常に若く新鮮にそして永遠に持続させるのが遷宮の大目的である。世界のどの神殿建築でもこのように建て替えをするような例は無く、世界的に見てもこれは日本民族独自の行事であり稀有な神殿建築が伊勢神宮なのだ。

しかしこの『遷宮』には巨額な金がかかる。
前回の平成5年の第61回式年遷宮で掛かった総経費は300億円を軽く越えている。その費用は国民の浄財で賄われているらしい。建築費は勿論の事だが社殿を建てる巨木の育成とその調達や建築技術継承に掛かる経費は計り知れない。

今まで建っていた社殿に使用されていた木材は表面を削り直して橋や鳥居の材料や修繕の材料として再利用されるのだが、わずか20年で全ての社殿を建て替えるのはちょっと勿体無いような気がする。しかしコツコツと20年毎に遷宮を行なって来た事で古代建築が昔の姿そのままの姿で残されて来た訳だし、その古来からの建築技術が絶えまなく現代まで継承されている事を考えると長い目で見ればあながち勿体無い事ではないといえるだろう。<つづく>



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お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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