2017-10

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伊蔵の『お伊勢参り』/その7・建築様式について

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伊勢神宮の社殿の建築様式は『神明造(しんめいづくり)』と呼ばれる。これは神社建築の様式のひとつである。茅葺きの切妻屋根で破風が屋根を貫く形で『千木(ちぎ』が角の様に突き出し、棟の上には円筒型の『鰹木(かつおぎ)』が並ぶ。神殿入口は屋根に対し平入りで中央に位置し、周囲に高欄を設けてあるのが特徴。
特に伊勢神宮正殿は『唯一神明造』(他に類例のない純粋な神明造りの意)と呼ばれ、他の神社建築とは区別されており、この建築様式は伊勢神宮正殿にしか用いる事が許されていない。
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この簡素で美しい建築のルーツは古代の穀物倉庫である「高床式倉庫」である。多くの主たる古代文明は「農耕」に根ざして発祥したといってよく、農耕に欠かせない太陽を恵みの神と崇める例は日本だけではなかった。太陽神の恵みである生活に重要な穀物を納める倉庫を“神の宿る住まい”としたのも何となく頷けるものがある。
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伊勢神宮内宮と外宮の各建築物は同じような形をしているものの細部を観察すると数々の相違が見られる。まず外宮の『千木』(屋根から突き出た角のような部材)の先端は地面に対して垂直に削ぎ落とされている(外削ぎ)が、内宮の『千木』は地面に対して平行に落とされている(内削ぎ)。また屋根の上に載せられている円筒形の部材『鰹木』の数も内宮は10本、外宮は9本と異なっている。
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一般に千木が外削ぎで鰹木が奇数本の場合は男神、内削ぎで鰹木が偶数本の場合は女神が祀られている場合が多いのだが外宮に祀られている『豊受大御神』は女神であるのにかかわらず外削ぎ・9本であり前述の法則は当てはまっていないのである。これは何故だかはよく分からない。

派手な塗装や無駄な装飾は一切無い質素でシンプルなこの日本古来の建築物は実に目に美しく映るから不思議だ。この心を打つ美しさは日本人のみならず外国人にも絶賛されている。特に豪華で華麗な神殿や教会建築ばかり目にしている外国人にはこの伊勢神宮の社殿の数々はそれとは別の美しさというものを余計に感ずるらしい。

日本人である我々はこういう文化や建築技術を『遷宮』という形で連綿と受け継いで来た先人達に感謝しつつこれを日本の誇りとしなければならないだろう。
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伊蔵は一通り外宮を回り終えたので伊勢市街を歩き回る為、神域を後にする事にした。そろそろ腹も空いて来たし(笑)しばらく堅いレポートが続きましたが次回はいよいよ伊勢市街歩きの様子を書き記したいと思います。<つづく>



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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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