2017-08

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伊蔵の『お伊勢参り』/その9・明倫商店街にて

近鉄『宇治山田駅』前の道に架かる歩道橋上に伊蔵は立っていた。
フト西の方面を眺めるとかなり古めかしい佇まいの商店街の入口を発見した。
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『明倫商店街(めいりんしょうてんがい)』である。戦前から存在する商店街であるらしい。現在では名称が親しみを込めて『めいりん村』と改称されている。近鉄宇治山田駅前の立地とはいうもののその商店街は人通りも少なく随分とひっそりとしている。伊蔵は惹かれる様にその『明倫商店街』へと足を進めた。
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商店街と言うよりは“横丁”といった方が相応しい規模だ。道はクルマ一台分くらいの幅員しかない(当然クルマの乗り入れは出来ない)。その狭い道の両側にはびっしりと店舗が並んではいるが開店しているお店は少なかった。定休日という訳でもなさそうなのにこの静けさは一体なんなのだろう。これがいわゆる“シャッター通り”というやつなのか・・・・。
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衣料品店を中心に靴屋さん、薬局、酒屋、八百屋、喫茶店をはじめとした飲食店を見る事が出来たがどこもやはり閑散としている。
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バブル期前にこの宇治山田駅前を大規模に再開発する話が持ち上がっていたそうだがバブル崩壊後、再開発の計画そのものが消えて無くなったのだという。その後商店街の店は軒並み減少したらしい。そのまま開発が行われていたらよかったのか悪かったのかは分からないがとにかく昔の姿そのままでこの『明倫商店街』は現在まで残っている。この昔ながらの商店街を活性化させようと組合の方々が『伊勢の名所の一つにでもなれば・・』とその存続に懸命に頑張っているようだ。

伊勢市周辺には『明倫商店街』よりも規模の大きな商店街が存在するが閉店して空いているテナントも多くどこもそんなに活気というものがない。駅前にもかつてはジャスコ伊勢店、三交百貨店があったようだが現在では全て閉店している。伊勢神宮という日本屈指の名所のお膝元なのになぜこれ程までに寂れてしまっているのだろうか・・・。

いろいろ調べてみると、確かに伊勢神宮に訪れる観光客は年間に何百万人とはいるものの伊勢市に宿泊する人が殆どいないということが分かった。では観光客はどこへ泊まるのだろうか。その答えは伊勢市を通り越した先にある観光地、鳥羽や志摩の方へと流れてしまっているという事実。伊勢神宮を参拝し終わった後、泊まるのは鳥羽・志摩方面というツアーの図式が確立してしまっており、そのあおりをまともに受けてしまっているのが伊勢市という訳である。せっかく伊勢神宮に訪れる観光客がいるにも関わらずその人達を街に留まらせる術というものがこの街には無いのだ。
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伊蔵は『明倫商店街』の狭い路地を歩き続けていた。
その通りは結構複雑に入り組んでおり迷路のようだった。商店街を訪れるお客さんはまるでこの商店街と共に人生を歩んで来られたようなお年寄り達がやはり多い。また商店街にお店を出店している方々もまたしかり。今日は週末の土曜日なので平日の商店街の様子は分からないが、学生などの若年層はこの商店街を利用することがあるのだろうか・・・。もしお客さんが今見たようなお年寄りばかりだとしたらこの商店街は存続は危ぶまれるだろう。下手をすると消えてなくなってしまうかもしれない。商店街の組合の方々に頑張って欲しいと願わずにはいられなかった。
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明倫商店街をくまなく散策した後、商店街入口で心ない観光客が路上にタバコをポイ捨てしているのを見ていた人(きっと商店街の人なのだろう)がその吸い殻を腰を屈めながら拾い、くずかごに捨てている姿を見て伊蔵は心が痛んだ。<つづく>



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Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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