伊蔵の『お伊勢参り』/その18・おはらい町へ
伊勢神宮・内宮の御正宮から宇治橋へ戻る道すがら平安時代さながらの装束を纏った行列に出くわした。砂利をザッザッと引きずるように歩き神楽殿に向かって行く。何かしらの行事や儀式でもあるのだろうか。

突然現れた“平安装束軍団”に多くの参拝客も興味津々でカメラを片手に撮影しまくっていた(伊蔵もその中のひとりであったが・・)。

この装束は“直垂(ひたたれ)”というもので特徴として挙げられるのは頭に冠る烏帽子と大紋の紋様でありこれは武家の装束である。という事は武士の流れを汲む方々なのか・・・。

武家の装束を纏った集団が参道を歩いて行く姿は普段は滅多にお目にかかる事が出来ないのでとても壮観であった。

内宮の参拝を終えた伊蔵は『宇治橋』を渡り、その脇から延びる内宮の門前町であるおはらい町の『おはらい通り』へと入って行った。しかしウンザリする位に混雑している・・。まぁ一応見ておくとしよう。

この『おはらい通り』は宇治橋の脇から約800mにわたって続く参道で沿道には様々な飲食店や土産物屋が建ち並んでいる。あの『赤福』の本店もこの沿道に存在する。

この参道沿いの建物は新しいものなのか古いものなのか伊蔵にはよく分からなかった。これは参道が妙に綺麗に整備され過ぎているのと人が多過ぎるからなのかもしれない。とにかく“歴史的渋さ”というものは全く感じられなかった。

伊蔵は『赤福』の本店前までやって来た。例の事件が起き一時は販売停止されていたが今では普段と変わらず販売を再開している。

あってはならない事件であり『赤福』にとっては痛い経験であったがそれをバネにして上手く立ち直った。販売再開時にはこの本店に多くの赤福ファンやマスコミが詰めかけた。赤福しかり吉野家しかりこういう販売再開時になると熱狂的になり異常に集まって必要以上に買い占めたり食べたりする日本人の行動は伊蔵はどうも好きになれない。

この日も本店の店内で赤福を食べようとする観光客で異常な行列が出来ていた。他の店舗で購入し家で食べればいいやん・・・と思うのだが。
赤福本店の西側には『おかげ横丁』という場所がある。
約2,700坪の敷地内に三重の老舗の味、名産品、歴史、風習、人情まで一度に体感出来るという謳い文句の観光スポットだが学ぼうとする人はまずいまい。大部分の人はこの『おかげ横丁』で“食べる事”のみに専念する。

お昼時とあってどの店も混んでいるし人が多くて非常に歩きにくい。みんな何かしら食べている・・・・。

伊蔵はここで昼飯を食べたいと思っていたが実際に『おかげ横丁』を目にして食べる気が起こらなくなってしまった。こういう雰囲気は自分に合わないし、第一落ち着いて食べる事が出来ない様な感じがしたからである。
伊蔵は早々にこの横丁から退散する事に決めて一旦おはらい通りに戻り土産物を購入してから改めて昼飯を食べる場所を探す事にしたのであった。<つづく>

突然現れた“平安装束軍団”に多くの参拝客も興味津々でカメラを片手に撮影しまくっていた(伊蔵もその中のひとりであったが・・)。

この装束は“直垂(ひたたれ)”というもので特徴として挙げられるのは頭に冠る烏帽子と大紋の紋様でありこれは武家の装束である。という事は武士の流れを汲む方々なのか・・・。

武家の装束を纏った集団が参道を歩いて行く姿は普段は滅多にお目にかかる事が出来ないのでとても壮観であった。

内宮の参拝を終えた伊蔵は『宇治橋』を渡り、その脇から延びる内宮の門前町であるおはらい町の『おはらい通り』へと入って行った。しかしウンザリする位に混雑している・・。まぁ一応見ておくとしよう。

この『おはらい通り』は宇治橋の脇から約800mにわたって続く参道で沿道には様々な飲食店や土産物屋が建ち並んでいる。あの『赤福』の本店もこの沿道に存在する。

この参道沿いの建物は新しいものなのか古いものなのか伊蔵にはよく分からなかった。これは参道が妙に綺麗に整備され過ぎているのと人が多過ぎるからなのかもしれない。とにかく“歴史的渋さ”というものは全く感じられなかった。

伊蔵は『赤福』の本店前までやって来た。例の事件が起き一時は販売停止されていたが今では普段と変わらず販売を再開している。

あってはならない事件であり『赤福』にとっては痛い経験であったがそれをバネにして上手く立ち直った。販売再開時にはこの本店に多くの赤福ファンやマスコミが詰めかけた。赤福しかり吉野家しかりこういう販売再開時になると熱狂的になり異常に集まって必要以上に買い占めたり食べたりする日本人の行動は伊蔵はどうも好きになれない。

この日も本店の店内で赤福を食べようとする観光客で異常な行列が出来ていた。他の店舗で購入し家で食べればいいやん・・・と思うのだが。
赤福本店の西側には『おかげ横丁』という場所がある。
約2,700坪の敷地内に三重の老舗の味、名産品、歴史、風習、人情まで一度に体感出来るという謳い文句の観光スポットだが学ぼうとする人はまずいまい。大部分の人はこの『おかげ横丁』で“食べる事”のみに専念する。

お昼時とあってどの店も混んでいるし人が多くて非常に歩きにくい。みんな何かしら食べている・・・・。

伊蔵はここで昼飯を食べたいと思っていたが実際に『おかげ横丁』を目にして食べる気が起こらなくなってしまった。こういう雰囲気は自分に合わないし、第一落ち着いて食べる事が出来ない様な感じがしたからである。
伊蔵は早々にこの横丁から退散する事に決めて一旦おはらい通りに戻り土産物を購入してから改めて昼飯を食べる場所を探す事にしたのであった。<つづく>


