2017-10

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『遠州浜松』への旅/その18・東海の名城

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『掛川城天守閣』は外観三層内部四階の構造で復元の材料として選ばれたのは“青森ヒバ”という木材である。城の復元には樹齢250年~300年の木材が求められた。国産の木材を利用しての復元が願われたがヒノキでは採算が合わず国産材では復元が無理といわれていたがヒノキに匹敵する耐久性と防腐性、またシロアリ等の被害にも強いとされる“青森ヒバ”が候補に挙がりこれを使用して掛川城は復元された。
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掛川城の天守閣は天守台である石垣の高さ3.6メートル、その上の城の高さ16.18メートル、計19.78メートルと名古屋城や大坂城と比べるには余りにも規模が小さい城だが小さいなりに大きく優雅に見える様にする為の構造上の工夫が見られる。入口に付櫓を付けたり一層目の南部に東西に張り出した構造を持たせたりと外観をわざと複雑に見せる事によって天守閣自体を大きく見せている。
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最上階の望楼も広さは狭いが外観全体から見るとちょうど良いバランスで見た目もとても美しく見える。山内一豊はこの掛川城の天守閣の形を気に入っていた様で土佐(高知)へ加増転封になった際に高知城を建てる時にも掛川城のデザインを踏襲したといわれている。この外観の美しさから掛川城は“東海の名城”と称される。
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天守閣下には鉄砲狭間・矢狭間の構造も見られる。今川義元の跡を継いだ駿河の今川氏真は東から武田信玄に攻められ本拠地の駿府を脱出し自らの重臣である朝比奈氏の掛川城に逃げ込み再起を計ったが信玄と示し合わせて西から攻め上がって来た徳川家康の大軍に掛川城を囲まれ攻撃された。が、この城、篭城戦ではなかなか陥落しなかったらしい。
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城の内部に入ってみると復元されてまだ間も無い事もあって木材の良い香りが漂っていた。大木から削りだした材が複雑に組み合わされ城を支えていた。木材同士を継いである部分もあれば耐震上の問題からなのか金属板とボルトで補強して継ぎ合わせている部分も見受けられた。
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流石に鉄筋コンクリート造の城とは一味も二味も出来が違う。現代の匠が造り上げた芸術品といえよう。
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城の防衛機能の定番である『石落し』もやっぱり掛川城にもあった。石垣をよじ登って来る敵をこの隙間から石を落して防ぐのである。
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伊蔵は掛川城の二層目へと続く急な階段を登っていった。
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二層目には掛川城の歴史や徳川家康、山内一豊、武田信玄などこの城と関わりのあった戦国武将についての詳細な説明展示の他、鶴翼の陣・魚鱗の陣・車懸りの陣などの戦国時代の戦闘陣形について分かりやすく説明されていてこれはとても興味深かった。
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掛川城の最上部にある小振りのシャチホコも展示されていた。伊蔵は更に城の上部へと向かう事にした。上はいよいよ最上階である。伊蔵は木製の階段を登り最上階へと足を踏み入れてみて驚いた。狭い最上階は多数の小学生(低学年)達によって占拠されていたのである(笑)多分遠足か何かでこの掛川城を訪れているらしい。生徒達は天守閣最上階から眺める事が出来る景色や建物を東西南北に分けて答案用紙に書き込む作業をしている様であった。伊蔵は小学生を掻き分ける様にして天守閣最上階の南の窓へ。
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そこからは掛川の市街が一望出来た。戦国時代ここには一豊の整備し造った城下町が整然とした景観をもって広がっていたに違いない。
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しかしこの掛川城も現代の小学生達に掛かってはただの昔の建物のようで狭い最上階は非常に騒がしく落ち着かなかった。伊蔵は最上階で色々な想いに耽りたかったがそれは残念ながら叶いそうになさそうだった。長居は無用と退散する事に・・・。
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『山内対馬守一豊』が造り上げた『掛川城』。復元された城だが見る価値は十分にある名城であった。上の画像は山内家の家紋である“三ツ柏紋(丸に土佐柏)”。この家紋は後年土佐藩出身の『岩崎弥太郎』(三菱財閥の創業者)が自家の家紋(三階菱)と組み合わせる事によって三菱のスリーダイヤモンドマークになったといわれる。
http://www.mitsubishi.com/j/history/series/yataro/yataro11.html

次に伊蔵は天守閣下にある現存する城郭御殿として有名な『掛川城御殿』へと向かう事にした。もうしばらく掛川城を巡るレポは続きます。<つづく>


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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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