2017-10

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『遠州浜松』への旅/その23・『美酒粋料理いなせ』さんへ(2)

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伊蔵は『美酒粋料理いなせ』さんの店内へと第一歩を標した。
すると大将の粋の良い挨拶が店内に響く。

『いらっしゃいますぇーい!』

お店の名の通り実に“いなせ”な大将の第一声に思わず伊蔵にも気合いが入る。入口を入ってすぐの正面の厨房を前にしたカウンター席が五席並んでいる。伊蔵はそのカウンター席の一番右側の席へと腰を降ろした。伊蔵は端っこ好きなのである(笑)
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カウンター席の背後には日本各地の地酒や焼酎がズラリと並んだ棚があって実に壮観。酒好きの伊蔵にはタマラナイ。カウンターの上には大皿に盛られた幾つかの『おばんざい』や龜に入った焼酎等が並んでいてとても賑やか。カウンターに座っているだけでちょっと摘んでみたくなる雰囲気だ。

カウンター席の奥へと続く淡い間接照明に照らされた細い通路の奥には個室や座敷席がある。決して規模の大きなお店ではないがとても綺麗で雰囲気が良く居心地が良さそうだ。これくらいの規模、広過ぎないお店であるからこそ、お客さんに対しても細やかなサービスが行き届くというもの。

伊蔵は『いなせ』さんに“一番槍”で入りカウンター席に腰を落ち着けてからしばらくの間、店内の様子を眺めながらそんな事を考えていた。まずはビールを注文して喉でも潤そう。

『すみません。エビスをひとつお願いします。』

女将さんが冷たく冷えたグラスになみなみと注がれたエビスビールとお通しに『ひじきと豆の和えもの』を運んで来てくれた。
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伊蔵はグラスを手に取りグビリと一杯口へと注ぎ込んで喉を潤した。今日も日中はとても暑かったので冷たく冷えたビールがとても美味しかった。そして伊蔵は早速『いなせ』さんのお品書きを開いてみた。お品書きには本日のおすすめの品をはじめ、様々な品が並んでいたが伊蔵は浜松に宿をとって旅に訪れるのはこれが初めてだった事もありかねてから浜松の地の美味しいものを食べてみたいと思っていた。

そこでまずは海に近い浜松の美味しい魚を食べてみようと思い『旬のお造り』を大将に造ってもらう事にした。

『旬のお造り入りましたァ~!』
『ありがとうございまァ~す!』

大将ともうひとりの若い板前さんとの掛け合いがこれまた“いなせ”でイイ。お造りが出て来るまでの間にも大将や女将さんは伊蔵に何かと声を掛けて下さリ、ひとりで来店し少々緊張気味だった伊蔵にとってはこれはとても助かったし嬉しかった。伊蔵はどこからやって来たかやこのお店を知ることになったキッカケなどをお通しを摘み、エビスビールを片手に話をさせて頂いた。
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やがて『旬のお造り』が伊蔵の前に姿を現わした!大将には一人盛りとして量を調整して造って頂いた。この辺りの細やかな注文も聞いてくれるのが有り難い。今日の『旬のお造り』は鮃(ひらめ)・鰹(かつお)・鰆(さわら)の焼き霜・鯖(さば)が細長いお皿に盛られていた。これらの魚を生姜醤油と山葵醤油で頂く。

鮃(ひらめ)は伊蔵は社会人になるまでは煮物しか食べた事が無かったが、刺身で初めて食べた時の驚きは今でも憶えている。この鮃の刺身の良いところはその“歯応え”にある。コリコリとした歯応えと白身魚独特の淡白な味がいい。箸で摘み口の中に入れると思わず舌鼓が飛び出してしまう程の美味しさ(笑)鰹(かつお)もこれまたモッチリとしていて非常に美味しかった。見た目の色も鮮やかな赤色で実に美味しそう。鰹は回遊魚で4~5月頃に黒潮に乗って南から駿河湾や東京湾に達する。ちょうど今の時期は脂がのって旨い事この上ないのである。まさにとろける程の美味しさ。

鰆(さわら)の焼き霜も良かった。鰆は魚偏に春と書く事から春が旬の魚。冬から春にかけてが旨い。『焼き霜』という料理法は魚の皮目にサッと塩を降った後、バーナー等で炙って焼き目をつけたものである。こちらも脂がのっていてトロリと美味しい。鯖(さば)は伊蔵が最も好きな魚だけに風味を味わいつつゆっくり食べた(笑)伊蔵は大将に対して思わず口をついて感想が漏れた。

伊蔵・・・『すごく美味しいです・・・。』
大将・・・『ありがとうございます!』

浜松の旨い魚を食べたかった伊蔵は大満足!『旬のお造り』は脂ののったその身に合わせてその味わい、素材の旨さが十分楽しめたのだった。何だか日本酒が飲みたくなって来た伊蔵は、地元のお酒(静岡県)の『開運(静岡県袋井市)』を所望。
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ついでに『冷奴』と『かにみそ』も頼んでしまいました(笑)居心地が良くなってチビチビと長時間楽しみたくなって来たからだ。日本酒は枡に入れたグラスに女将さんが一升瓶を持ってそれこそなみなみと注いでくれる。酔いも手伝って入店前の緊張感はどこかへ行ってしまった感のある伊蔵であった(笑)

入店後一時間ほど経つと次々にお客さんが店内に入って来た。そのほとんどが予約のお客さん。やっぱり店を紹介してくれたm-kさんの言う通り予約を入れておいて良かった。予約を入れていなければ入れなかったかもしれなかった。緊張感も程よく解れて来た伊蔵は雰囲気の良い『いなせ』さんのカウンターで次に何を食べようか、何を飲もうかほろ酔い気分の中で考えていたのだった。<つづく>



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Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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