2017-10

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『遠州浜松』への旅/その24・『美酒粋料理いなせ』さんへ(3)

『いなせ」さんの仕事は実に細やかだった。大将はじめ女将さんスタッフの方々が実によく動く。店内はすでに予約のお客さんで埋まり始めており、注文も間髪を置かずに大将に対して幾つも示されるがそこはやっぱりプロ。テキパキと仕事をこなしつつもお客さんとの会話も欠かさない。ピンッ!とした筋金が入った様な仕事振りに伊蔵は感激していたのだった。

お客さんとの会話というものを大将も女将さんも重視しているらしく、こちらが分からない事は説明してくれるし、逆に伊蔵など県外からのお客さんには地元の美味しい食材の事や名所などを質問されたりして実に会話のキャッチボールが楽しい。ひとりでお店に入っても困る事が無く、かえってじっくりと大将や女将さんとの会話を聞く事が出来て楽しいかもしれない。こういった大将と女将さんの細やかなサービスが多くのお客さんから大変好評でリピーターや常連客が多いというのも頷ける。
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伊蔵が次に注文した品は『海老しんじょ』。“しんじょ”もしくは“しんじょう”とは料理法でいうところの“くずし物”の一種で白身の魚等をすり潰して浮粉(小麦粉のでんぷん)、芋、味醂、塩、卵白などを混ぜて団子状にして、それを柔らかく茹でたり蒸したりしたものである。『いなせ』さんでの『海老しんじょ』は、団子表面をサッと天麩羅の様に揚げてあってこれにレモンをかけて塩をチョイとつけて食べるスタイル。これがまた実に美味しい!まずサッパリとしたレモンの味と甘い塩味が舌の上に広がりサクッと団子を歯で割ると中身のアツアツホクホクの海老風味のすり身が顔を出す。レモンと塩にこれがとても合う。

『アフ・・ハフ・・ハフフ!』

と言葉にならない不可解な言動を発しながらもその『海老しんじょ』を美味しく頂いた伊蔵であった。アツアツになった口の中をよく冷えた日本酒(開運)でチビチビと冷やしながらの食事はとても美味しくそしてとても贅沢な一時であった。
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次に注文した品は静岡県に来たならばこれは欠かせないという『桜海老のかき揚げ』。こちらも塩で頂く。表面はサクサクしていながらも中身はモッチリとした濃厚な桜海老の風味が味わえこれまた美味しかった。この時点ですでに伊蔵は二杯目の日本酒『花の舞 辛口(静岡県浜松市)』を注文している(笑)地元の食材を使った料理を地元の酒で頂くことほど合うものはあるまい。伊蔵がハイペースで日本酒を飲むのを見ていた女将さんが

『お酒はどんなものでも飲めるんですか?』

と問いかけて来た。伊蔵は大抵の物は飲めるが最近はビールと焼酎に落ち付いている。しかし日本酒は修行中だという風に説明すると女将さんは日本酒が一番好きなお酒だという。むむむ!流石は和食の店の女将・・・これは侮れない・・・となぜか競争心が沸いて来てしまう伊蔵であった。

酔いも手伝って大将と女将さんに伊蔵がこのお店を知る事になった仲間達がちょうど一年前にお店を訪れている事を話し、憶えているかどうか聞いてみた。お二人はなかなか思い出せなかったようだが、その時のあるエピソード等を話してみると

『ああ!そんなこともあって確かに笑いました(笑)』

と微かながら思い出したらしい。伊蔵はその時には残念ながら訪れる事が叶わなかったが今夜やっと『いなせ』さんに顔を出す事が出来、美味しい料理とお酒を頂いて感激している旨を伝えると、お二人ともとても嬉しそうに伊蔵の話を聞いてくれたのだった。こういう事は客である伊蔵のみならず、お店の方々にとってもやっぱり嬉しいものなのだろう。

伊蔵の浜松の夜はまだまだ続く。<つづく>




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Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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