2017-08

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『近江国・彦根』への旅/その28・醒井宿へ(2)最終回

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伊蔵は醒井の宿場町沿いを流れる地蔵川の小さな流れを遡って行った。なぜこの様に醒井地区にはいくつもの湧水が見られるのか?調べてみたが詳しい事は分からない。ただこの宿場町のすぐ近くには伊吹山がありこの山の地質が石灰岩である事と冬の積雪量が多いという事がどうやら関係しているらしい。雪解け水が伊吹山の中を長い年月を掛けて通って麓の醒井付近に湧き出している感じなのだ。

随分以前に同じ様な湧水地に出掛けた事がある。
富士山の麓の三島市に湧き出す『柿田川湧水地』である。当時『ニュースステーション(メインキャスター/久米宏)』という報道番組で『立松和平の心と感動の旅』という1コーナーがあり、この『柿田川湧水地』が紹介された。あまりの綺麗さに感動した伊蔵はわざわざバイクを飛ばしてこの湧水地を見に出掛けたのだった。国道1号のすぐ脇から忽然と湧き出す清水その姿は一種異様な感じがした。この柿田川湧水も富士山の溶岩帯の中を長い年月を掛けて通って来た水が三島市で湧き出したものである。
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こうした綺麗な水の中で観察出来るのが『梅花藻(バイカモ)』と呼ばれるキンポウゲ科の水生の多年草。清流でしか育たない植物である。7~8月頃に梅の花に似た花を咲かせる事から『梅花藻』と呼ばれている。この日は小さくだが白い花が観察出来た。
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水の町ではよく見られる“芋洗い水車”も地蔵川で見られた。この水車の中に芋を入れておくと川の流れを利用して水車が回り、中の芋がゴロゴロと転がり皮が取り除かれ芋自体も水で綺麗に洗われるという優れもの。
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スイカも冷やしている光景も見られた。実に涼し気な光景だ。このスイカがはたして売りものなのかはどうかはわからない。この地蔵川沿いは普通の民家が多く一般の方が住む家々が建ち並んでいるため自宅で食べる為にスイカを冷しているのかも知れないからだ。
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水の綺麗な土地に住む人々は恵まれている。こうした水で炊く御飯はさぞかし美味しかろう。逆に自宅の玄関先が観光地なので少々騒がしいだろうけど(笑)
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伊蔵はさらに地蔵川沿いに遡って行った。小さな宿場町なのに観光客は結構多い。この綺麗な清流が存在するからこそ多くの人を集めるのだ。この宿場町からさらに山の奥に入ったところにある『醒井養鱒場』にも是非行ってみたかったが時間の関係上今回は見送る事にした。『醒井養鱒場』では伊蔵の大好物の川魚が多く育てられているらしいし鱒釣りも出来るとの事なので次回は立ち寄ってみようと思う。
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地蔵川を遡って来たがそろそろ終着点に差し掛かって来た。終着点付近には『醒井地蔵尊』があり参拝する観光客が多かった。この地蔵尊に安置されている地蔵は伝教大師(最澄)が降雨を祈願して彫ったものと伝えられていてはじめは水中に安置されていた事から『尻冷し地蔵』の別名もある。
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上の画像が地蔵尊のそばにある地蔵川の終着点。ちょっとした澱みに石橋がかけられて辺りは森に囲まれている。観光客で石橋は渋滞気味ではあったものの伊蔵も列に混じって渡ってみた。
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湧水地はこの場所からさらに数十メートル上流にある。石橋を渡って山の斜面の細い道を歩いて行くと一体の石像が立っていた。
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誰の石像かと思ったら『日本武尊(ヤマトタケル)』の石像であった。この醒井の湧水は日本武尊が熱病に倒れた時、この水で病を癒した事が『古事記』や『日本書紀』に記述が見られる事からこの場所に立てられているらしい。
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そしてこれが地蔵川の本当の終着点『居醒の清水(いざめのしみず)』。ここから水が湧き出しており地蔵川が生まれる。水の底では砂や砂利を躍らせる様に水が湧き出していた。川の流れを作るほどの湧水なのでその湧水量の勢いというのは凄いものがある。一通り地蔵川を見終わった伊蔵は川沿いのベンチに座りタバコを一服。

近江国・彦根への旅もこれで無事に終わる事が出来た。『ひこね赤祭り』を見る事がメインであったものの本場の近江牛や郷土料理『鮒寿司』も堪能する事が出来たし、いろいろなお話も伺う事が出来て本当に楽しかった。
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伊蔵は地蔵川をもう一度下流に向かって歩き、JR醒ヶ井駅へと戻って来た。相変わらず日射しは強く暑かった。列車を待つ間にも汗が流れて来る。
こうして『近江国・彦根』への旅は終了したのだった。<完>





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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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