2017-08

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伊蔵の『飛騨高山』単独行・その20/高山陣屋(2)

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引き続き『高山陣屋』の二回目。御役所から郡代の役宅方面へ向かう。しかし陣屋内の寒さは堪らない。外の気温が低いのも影響しているのか陽の当たらない陣屋内はとても冷えきっている。冷えた廊下を歩きつつ役宅内へ。
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この郡代役宅は文政13年(1830年)の絵図面をもとに平成3年に復元されたもの。中央から派遣される官僚の住居という事だけあって立派な建物だ。役宅内には大きな座敷の他にもいくつかの部屋に仕切られていた。しかし当たり前だが全てが和室の畳敷きなのであまり部屋の見た目に変化というものがない。変化は狭いか広いかの違いだけで、あとは説明板によってどのような役割で使用された部屋なのかを知るのみ。
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座敷の南側には庭園が設けられている。それほど立派な庭ではなく質素でなおかつ簡素なものだったが広さは相当なもの。冬場など雪が降れば真っ白になって質素でありながらもそれなりの眺めになるのだろう。この庭園に面したいくつかの座敷を見ながらさらに伊蔵は奥へと進む。
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役宅の最奥部には郡代のお世話をする用人達の部屋や女中達の部屋など主に下働きの人達の為の部屋があり、さらに奥には巨大な台所があった。郡代だけでなく役所で働く役人達の食事を賄う為なのか台所の広さはかなり広い。復元された竃や、発掘された茶碗やそのほかの器などの展示もあり当時の役人の日常の食生活を想像する事が出来る。
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台所脇にはこれまた大きな土間があり食材の保存や仕分けが出来るスペースになっていたようだった。う~むこれ程巨大な台所で生み出された食事とはどの様なものだったのだろう。地元の山の幸かはたまた日本海の幸か・・それともとても質素な食事だったのか。想像は膨らむ。台所を後にして再び御役所方面へ向かって歩く。
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これは御役所内でも一番の広さを誇る大広間。書院造りの三室からなるこの広間は公式の会議等に使用されたという。
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大広間の上段の間に当たる部分の床の間には『忠』と『孝』と大書きされた掛け軸が掲げられていてさすがに地方の司法や行政を担った江戸時代の御役所らしい。大広間を見た後に向ったのは“南の御白洲”と吟味所。民事の問題を扱った“北の御白洲”とは違い、こちらでは刑事事件を扱った御白洲だ。
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時代劇でお馴染みの“責め道具”の数々が展示されている。罪人を護送する為の“駕篭”やノコギリ状に作られた板の上に罪人を正座させ『抱き石(一個40キロもある)を膝の上に次々乗せ罪人の自白を強要する『責台』などを間近に見る事が可能だ。見るからに痛そう・・。この御白洲ではカツ丼なんてものは絶対に出て来ないだろう(笑)“南の御白洲”を見た後、伊蔵は『高山陣屋』での最後の見学場所である『御蔵』へと向かった。
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高山陣屋の敷地内の南側に位置する『御蔵』は元禄8年(1695年)高山城の三之丸から移築されたもので年貢米の貯蔵庫として使用されたもの。巨大な平屋建ての蔵で、使用された年代、規模ともに全国でも最古・最大の米蔵といわれている。全部で一番蔵から十二番蔵まであったようだが現在は五・六・七・八番蔵以外の蔵が残っている。それぞれが別棟ではなく巨大な一個の蔵の中が番号毎に仕切られている為、外から眺める『御蔵』の見た目の巨大さは相当なものだ。外壁は分厚い土壁で覆われ、屋根は瓦ではなく細長い板をいくつも重ねた『板葺き』である。
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『御蔵』の内部へは“九番蔵”から入った。九番蔵内部は年貢米の米俵(ダミー)が満載されていた。ひと蔵で2,000俵もの米俵の貯蔵が可能だといわれる。御蔵の各蔵内ではこの他にも高山城の復元模型や陣屋所蔵の各種文書や記録、地役人の具足や装束などの展示を見る事が出来る。

小一時間ばかりで『高山陣屋』の見学は終わった。陣屋の外に出て時刻を確かめると本日寄ろうと考えている高山ラーメンのお店『つづみそば』さんの開店時間まではまだ少し時間がある。そこで少し寄り道をしてから『つづみそば』さんへと向かう事に決めた。<つづく>

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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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