2017-09

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南信州・伊那谷へ/その11・養命酒の故郷(4)

『養命酒駒ヶ根工場』の生産ラインについてのおねえさんの説明は続いた。瓶詰された養命酒または養命水は幅の細いコンベアに乗せられて流れて来るわけだがその途中に品質や不良品等を検知するセンサー部分を通る。そのセンサーに引っ掛かった品物はラインから外され枝道のようなラインに流れて行くようになっていた。
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おねえさんの説明によるとこのセンサーの精度が非常に敏感で優秀過ぎるらしく、品質上なにも問題の無い商品も時には引っ掛かってしまうような事が多々あり(瓶表面に洗浄時に付着した少量の水滴が瓶からの液漏れと感知されてしまう等々)、不良品の集まる枝道ラインが渋滞状態になってしまうような事が結構あるらしい。それを工場見学者のみんなに『こんなに不良品が出るの??』と突っ込まれては苦笑しつつ、おねえさんは先程の品質センサーの精度の高さの説明をしなければならないという(笑)

工場のラインの見学が終わるとおねえさんの先導で先程の空中通路へ戻った。『お客様は本日はどちらからお見えになったのですか?』との問いにアキラ氏と伊蔵はそれぞれ答えると即座にETC装着車土日祝日1,000円の高速料金の話になった。『私たちのこの駒ヶ根工場に足をお運び下さるお客様も土日に見える方が増えました。』とおねえさん。土日祝日は動かないラインしかお客さんに見学して頂けない事に心を痛めているようである。

また養命酒は日本のみならず海外にも輸出されているとの事。主に中国や東南アジア等のアジア圏が輸出先だという。欧米などへの輸出はないのかと聞いてみたが、文化の違いや宗教の戒律等の関係でそちら方面へ輸出してもあまり売れないらしい。これはお酒を“薬”として飲む習慣というものが欧米にはない事が一因しているようだ。その点、東洋では漢方薬や動物等をお酒に漬け込み強壮剤としたりする文化が昔から根付いているので必然的に養命酒の輸出先がアジア圏が多きを占めるのも分かる気がした。

アキラ氏と伊蔵はおねえさんの先導で元の案内所まで戻ってきた。見学の最後には“養命酒の試飲”が出来るようになっていて、お馴染みの養命酒に付属して付いている透明の計量カップに適量が注がれたものが用意されていた。薬用だがこれはあくまで“お酒”でありクルマを運転してこの駒ヶ根工場に来たドライバーは飲む事が許されない。
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アキラ氏に許しを得て伊蔵はその養命酒をぐいっと試飲させて頂いた。子供の頃に飲んだその味の記憶が甦った気がして実に懐かしい甘い一杯であった。最後に見学の御礼をおねえさんに申し上げて工場棟を出る事に。おねえさんがたは丁寧に挨拶を返してくれ、輝くような笑顔で我々を送ってくれた。一体このおねえさんがたはどこの出身なのだろう?とフト思ったりした。地元の伊那地方出身だろうか。伊那地方出身で地元でも全国的にも有名なこの大企業に就職する事は、実は地元の人々にとって大変な名誉な事ではないかと思ったりもして色々想像が膨らんでしまった伊蔵であった。
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次にアキラ氏と伊蔵が足を運んだのは工場敷地内にある“健康の森”内にある『養命酒健康の森記念館』。その佇まいは森林の中に建つ巨大な酒蔵。
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この酒蔵は移築されたものを記念館として内部に手が加えられているものである。まず内部へ足を踏み入れると目の前に現れるのが大きな“飛竜”の商標。
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これは徳川家康から許しを得た養命酒の商標だという事は先にも書いた。その先に続く暗く細い回廊を歩いて行くと、養命酒の歴史についての展示物が並ぶ。創業が四百年を超える企業となると実に様々な人に飲まれている。
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先の徳川家康にはじまり、忠臣蔵で有名な播州赤穂浪士達にもこの養命酒は飲まれていたという(ちなみにこの養命酒駒ヶ根工場が建っている場所の地名も赤穂(あこう)である。この地名が付けられたのは赤穂浪士の忠義の美談に何らかの関係があるのだろうか?)
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この他、かつての養命酒のパッケージや瓶の形の変遷も実物の展示によって見る事が可能になっている。赤いパッケージは近代に入ってからはあまり変わっていないようだ。ただ中身の瓶の形はその時代を反映してかどうかは分からないが実にいろいろバリエーションがあって見ていると面白い。
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展示回廊を通り過ぎると大きな空間に出る。かつて酒蔵であった建物だけあってかなり広い。建物自体の改修はあまり手を加えない形でリフォームされていて天井の梁などを観察してみると、複雑に木と木が入り組んだ様を観察する事が出来る。ここでは約50種類の生薬の紹介展示やお土産物コーナー、家族連れで楽しめる生薬を手に取って学んだり遊んだり出来る木工体験スペースやカフェテラスがある。
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円筒形の透明な瓶に詰められた各種生薬の展示は面白い。その生薬の展示の中にはこんなものも。
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こりゃ~あきらかに“蝉の蛹の抜け殻”だろう。一体どんな症状に効果があるのだろうか??ちょっとよく分からん・・(笑)
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生薬を実際に手に取って観察出来る様にもなっていた。普段滅多に生薬なんて触る機会が無いのでこういった展示は面白い。
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こちらは随分古い養命酒の宣伝広告。紙芝居調の絵のタッチが現代の広告とは違ってとてもいい感じ。
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木工体験では生薬や健康の森でとれる木の実や木材の切れ端などを使って家族揃って自由に工作する事が出来る。
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想像力とアイデア次第ではこんな立派な作品も。
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お土産物コーナーでは駒ヶ根工場限定の『養命酒』の他、伊那地方で造られるお酒も手に入れられます。
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記念館に併設されているカフェには時間が遅かった為すでに閉店時間となっていた。残念ながら綺麗な森林の景観を見つつの珈琲タイムは今回出来なかった。<つづく>




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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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