2017-06

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信州のパワースポット『分杭峠』へ/その5・権兵衛峠~伊那市へ

『道の駅 日義木曽駒高原』にて二度目の休憩を終え、再び国道19号を走り始めたミスターB氏と伊蔵。長らく木曾谷沿いを北上して来たがもう少し進んだところでこの道ともお別れだ。薮原地区の手前、宮ノ越(みやのこし)という地区を少しばかり進んだところで国道19号を右折し国道361号(伊那木曽連絡道路)に入る。この道で木曾谷と伊那谷を隔てている木曽山脈を『権兵衛峠』を使って越えるのである。
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『権兵衛峠(ごんべえとうげ)』この親しみやすい峠名はその名から分かる通りある人物の名前に由来する。その人物の名は『古畑権兵衛(ふるはたごんべえ)』。彼は江戸時代初期の人物でこの国道361号(伊那木曽連絡道路)沿いに程近い『神谷』という集落の生まれ。伊那谷で穫れた米を牛や馬の背に乗せて木曾谷へと運ぶ運搬業を営む親方であった。木曾谷はその険しい土地柄から平地がほとんど無く、田を作って米を収穫する事が出来なかったので彼のこの米の運搬業は商売として成り立っていたのだが、木曾谷から伊那谷に抜けるには危険な鍋掛峠(権兵衛峠の旧名)を越えるか、もしくは木曽山脈を大きく迂回せねばならず大変不便であった。
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そこで権兵衛は村の人々や領主の協力を得て木曽山脈を横断し、木曾谷と伊那谷を結ぶ街道を整備する計画を立て1696年(元禄9年)にこの街道を完成させた。この事によって街道と峠に“権兵衛”の名が刻まれた訳である。この街道の開通によって伊那から米が運ばれ、木曽からは木製漆器などの工芸品が伊那へと流通が便利になった。『権兵衛峠』が別名“米の道”とも呼ばれるのもこの事からきている。権兵衛の功績は昔話としても語り継がれているし、彼の生家も現存しその子孫の方も現在も神谷集落に住んでおられるとの事。

◆まんが日本昔ばなし/『権兵衛峠』
http://www.youtube.com/watch?v=swLVTarhMHg&feature=related

2006年に開通した国道361号(伊那木曽連絡道路)によって木曽町と伊那市は約45分で結ばれる事になった。これまでの旧権兵衛街道では約1時間30分も掛かっていたらしいのでこの道の完成によって大変便利になった。何よりも冬期に通行止にならず一年を通して走行可能な道路が完成したその事が木曽と伊那の地元住民の一番の喜びなのだという(旧権兵衛街道では各所で冬期は通行止になっていた)。
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国道19号を右折し国道361号で神谷川沿いを遡るミスターB氏と伊蔵の目の前に真新しい大きなループ橋が見えて来た。標高差を短距離で解消する為に建設されたものらしい。Sの字を描く様にループ橋を登ると素晴らしい道路が目の前に現れた。ミスターB氏はスロットルを気持ち開けこの道路を疾走し始めた。すぐ『姥神トンネル(1826m)』が姿を現わす。その後も『羽渕トンネル(200m)』『番所トンネル(828m)』とトンネル群が続く。トンネルをくぐりながら道はどんどんと標高を上げて行くようだ。
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そして現れた『権兵衛トンネル』は伊那木曽連絡道路のトンネル群中最長の4470mを誇る。権兵衛トンネルの工事は脆い地盤に加えて大量の湧水にも見舞われかなりの難工事だったという。このトンネルの真上辺りに旧道の権兵衛峠(1521m)がある。こちらの旧道もかなり気にはなるところ。ミスターB氏も旧道はまだ走った事が無いという。『権兵衛トンネル』内の中程あたりから道は急に下り坂になり一気にスピードも上がった。実際にこのトンネルの木曽側口と伊那側口では約100m程の高低差があるのだ。
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ボッという感じで『権兵衛トンネル』を抜けると景色が一気に開けて遥か下方に伊那谷が見えた(画像は旧道の峠からの伊那市の眺め)。『権兵衛トンネル』から伊那市まではずっと長いほぼ直線の下り坂で周りの景色も北海道のように雄大で気持ちのイイ事イイ事。道の両側にはトウモロコシ畑の田園風景が続く。あっという間に下り切り伊那の町へとミスターB氏と伊蔵は到着した。ここからしばらく町中の古い街道を走り我々は一路『高遠(たかとお)』へと向ったのだった。<つづく>



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