2017-07

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信州長野・上田の旅/その2・『刀屋』で蕎麦を味わう(1)

上田市に降り立って早々に伊蔵が向かおうとする蕎麦屋さんの屋号は『刀屋』さんという一見蕎麦屋らしからぬ名称のお店。この上田市の蕎麦屋ではかなりの有名店でお昼時ともなれば行列が出来るとの事。午前11時が開店の時間なのでいつもの事ながらその前には上田市に到着し開店前に並ぼうと伊蔵は考えていた。JR上田駅からゆっくりと歩いても10分程しか掛からない距離に『刀屋』さんはあった。
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青い瓦屋根に古ぼけてイイ味を出している看板、店頭には日射し避けのヨシズが立て掛けられている。どこにでもある様なお蕎麦屋さんだ。この一見何の片鉄も無い蕎麦屋が有名な理由は二つある。一つは普通の蕎麦屋さんではお目にかかれない程の“大盛り蕎麦”が安く食べられる事。そしてもう一つはこの『刀屋』さんの蕎麦の味を時代・歴史小説作家の故・池波正太郎先生が愛し、足しげく通った店であったという事である。『刀屋』という珍しい屋号はこのお店のご主人のご先祖が日本刀やその鍔(つば)を造る鍛冶職人であった事に由来しているという。
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大盛りの蕎麦を出す店は上田にもう一軒『草笛』さんという有名な蕎麦屋さんがあるのだが、伊蔵は前からこの『刀屋』さんに訪れてみたかったのでこちらに決めたのだった。この『刀屋』さんの事は池波先生自身が書き残したのエッセイ『むかしの味』(新潮文庫)という文庫本で初めて知った。池波先生は小説家でもあり、またかなりの食通として知られている。池波先生は小説執筆の為の取材で日本各地を訪れてはその土地土地の美味しい物を味わいそれについて数多くエッセイとして書き残しておられる。
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池波先生がこの上田の町に何度も足を運んだのは長編小説『真田太平記』の取材の為であった。エッセイ『むかしの味』によるとその取材で上田を訪れた池波先生は上田市役所の観光課の方に初めてこの『刀屋』さんを紹介されたらしい。それ以来この蕎麦屋が好きになってしまった池波先生は上田市に来ると『刀屋』さんに通い蕎麦を食べる事が多かったようだ。

伊蔵が池波先生の愛した蕎麦屋に実際足を運ぶのは東京の神田にある老舗蕎麦屋『まつや』さんに続きこの『刀屋』さんで二軒目になる。池波先生の時代小説はほとんど読んでないのに(笑)食べ物に関するエッセイは面白いので結構読んでいるだが・・・。

今日も入店“一番槍”だな・・と悠々と『刀屋』さんの店頭に向かうとなんと!先客が一人いるではないか!日射し避けのヨシズの内側に置かれた客待ちの長椅子に中年の女性が本を読みながら開店を待っていたである。

くぅ~~やられた・・・。まぁ仕方が無いという事で女性の横に静々と座る伊蔵であった。伊蔵の前に座る女性は『刀屋』さんの常連らしく、店頭に顔を出して来た女将さんと親しく談笑していた。開店15分位前になるとチラホラとお客さんが店の前をうろつき始め列に並び始める。お店の中からはホンノリと鰹の出汁の良い香りが漂ってきていてまるで列に並ぶ我々の食欲をそそっているかのようだった。
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やがて店員さんに促され店内へ。『刀屋』さん開店と同時に入店出来た。入口を入ると左手に厨房、右手奥には池波先生がよく利用したという小上がりの座敷席があり、中央はテーブル席が並んでいた。昔懐かしい落ち着いた蕎麦屋といった雰囲気がとてもいい。伊蔵は一番奥のテーブル席へと通された。一応早速お品書きに目を通す。
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お品書きは店内に掲げられた額にも書かれている。蕎麦も各種あるがうどんも頂ける様だ。もりとざるがメインだがその盛り方には『小』『中』『普』『大』の四段階に分かれている。『刀屋』さんではお客さんを見て盛り方を判断する事がしばしばあるらしいとの情報を得ていた。

例え『大』を注文したとしても一言『うちの大盛りを御存じですか?』と店員さんに問い返される(実際店内で伊蔵はこれを聞いた・笑)池波先生はエッセイの中で“私などは、並のもりが精一杯だ”と書かれておられるが、この四段階のうち『並』がどれに当たるのかがよく分からない・・(多分『中』くらいかと思う・・いや小かもしれない)

とにかくこの『刀屋』さんの蕎麦の『大』は一つ頼んでグループで取り分けてちょうどよいくらいの量がひとつの器にてんこ盛り盛られて来るのである。これ以上蕎麦を盛り切れないくらいの量といっても過言ではない(刀屋・大盛りでググればヒットするはずです)。いくら蕎麦好きの伊蔵でもここまでは食べ切る事は出来ないし、お品書きを眺めていたものの旅に出る前から注文の品は伊蔵の中ですでに決まっていた。

『真田そば』

せっかく上田市に来たのだし真田の名を冠したこの蕎麦を頼んでみる事に。後で分かったのだがこちらも盛り方も選べるようだった。注文した時は盛り方については何も言わずに注文してしまった。『真田そば』とはいかなる蕎麦なのであろうか。真相は次回に。<つづく>
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幻の焼酎から名を頂きました。
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