2017-08

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信州長野・上田の旅/その15・夜の善光寺へ(1)

蕎麦屋『かんだた』さんで蜘蛛の糸の様に細い美味しい蕎麦を頂いた伊蔵は夜の善光寺を見に行く事にした。今の時刻だと善光寺本堂内の内陣(ないじん)内(有料)には入れないものの外陣(げじん)内には入る事が出来るし、御開張の際にしかお目にかかる事の出来ない『大回向柱(だいえこうばしら)』は本堂前の境内に立っているので夜でも触る事が出来る。
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とにかくこの『大回向柱』には今回是非触ってみたいと伊蔵は思っていた。この時点では夜ならば観光客も少なくて簡単に『大回向柱』を触る事が出来るとタカを括っていた。
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中央通り(善光寺参道)に出て見るともう夕闇が迫って来ていて沿道のお店には温かく優しい灯りが灯っていた。お蕎麦を食べる前に一旦見に来た『仁王門』をくぐり、『善光寺仲見世通り』に辿り着いた。
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辺りはもうすっかり暗くなっているが多くの土産物店が軒を連ねる『仲見世通り』は沢山の観光客や参拝客で賑わっていた。驚いたのはこの仲見世通りから山門を越えて本堂へと続く長い行列が出来ていた事であった。
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どうやらこの行列は本堂前に立てられている『大回向柱』を触る為に並ぶ参拝者の行列らしい事だった。夜だからといって簡単に触れるものだと思っていたら完全にそれは甘かった・・・・。行列を見て絶句している伊蔵に追い討ちをかける様に雨までポツポツと降り始めて来た。しかしまだ傘をさす程ではない。伊蔵は取りあえず列に並ぶ事はせずに先に進む事にした(ちょっと罰当たりな行為かもしれないが・・・笑)
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巨大な『山門(三門)』(重要文化財)をくぐって本堂の前へと向かった。山門をくぐり終えた所では参拝客がさかんに携帯やデジカメで撮影している姿を多く見かけた。その長い行列の先頭に聳え立つのは『大回向柱』と黒々とした姿を見せる巨大木造建築の『善光寺本堂』である。
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この『大回向柱』は高さ30m、一辺45cmの杉の角材で樹齢250年以上の御神木を松代町の神社境内から切り出して白木のまま立てられる。『大回向柱』の表面には五文字の“梵語(サンスクリット語)”が墨で書かれている。この五文字は上から『空』『風』『火』『水』『地』と書かれていて宇宙万物の構成要素をあらわすとされる。その下には『奉開龕前立本尊』と書かれてある。また『回向(えこう)』とは自身の善行の功徳を他人に施す事で死者の極楽往生を願うという事を指す。
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本堂内に安置されている『前立本尊』の右手に結び付けられた金糸から五色の糸に結ばれ、さらに白い布に結ばれてから本堂前のこの『大回向柱』に結び付けられており、この『大回向柱』に触れる事はイコール『前立本尊』に触れる事になる。つまり阿弥陀如来との結縁(けちえん/人と仏の交わり)がそこには生まれ、阿弥陀様に極楽往生を約束してもらう事となるという訳である。
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またこの『大回向柱』はインドの仏塔(ストゥーパ)に由来があるとされる。仏塔とは釈迦の遺骨を納めた塔で仏教が日本にもたらされるとその塔は五重塔やお墓に立てる『卒塔婆(そとば)』などに変化した。卒塔婆(そとば)という読み方はサンスクリット語であるストゥーパを漢字に置き変えたものである。『大回向柱』はつまりは巨大な卒塔婆なのだ。
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『大回向柱』へと群がる人々の願いは様々だろうがこの参拝客の多さは凄い。こうしてみるとやはり日本人は信心深い民族なのだなと改めて思う。参拝客の中には若者や家族連れの姿も多い。彼らはただ単に観光客として七年に一度のこの盛儀に集まっただけかもしれないが、やはり圧倒的に多いのはお年寄りの方々だ。歳を経るにつれてやはり信心深くなるのだろうか。着実に迫りくる“死”というものを身近に感じているお年寄り達にとって“善光寺参り”はきっと特別なものなのであろう。
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『大回向柱』に触る為に長蛇の列に並ぶ時間的余裕の無かった伊蔵はずっと並んでいる人々には誠に済まないと心は随分と痛んだのだが“禁じ手”を使う事にした。『大回向柱』の下にはガードマンが立っていて行列の人の交通整理を行なっていたが、その目の隙を狙って脇から手を伸ばして“ペタペタペタペタ・・・”と触りまくった!!自分の都合にかこつけて“禁じ手”を使った伊蔵はあの『蜘蛛の糸』の“カンダタ”の様にきっと極楽往生は出来ずに地獄行きであろう・・・(笑)
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その後も『大回向柱』付近で行列に並ぶ人々を眺めていたが先程からポツポツ来ていた雨が本降りになって来た。伊蔵はひとまず雨宿りをすべく善光寺本堂内の外陣(げじん)に入ってみる事にした。<つづく>
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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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