2017-07

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ふたり大阪・食い倒れBluse/その13・宿にて一息休憩

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大阪の午後を飲みぱなしの食べっぱなしで過ごしたtakeさんと伊蔵は今夜の宿である『スーパーホテル大阪・天王寺』へと戻りチェックインする為に一旦戻ったのだった。ホテルに到着したのは午後4時。フロントで預かってもらっていた荷物を受け取り、名前を伝えるといつもの通り自動精算機で精算となる。精算機から吐き出されたレシートに部屋のキーである暗証番号が記載されている。takeさんは9階の部屋で伊蔵は4階の部屋であった。

takeさんも大阪までバイクで走って来ており伊蔵も朝から大阪の街を歩き回っていたので相当疲れが溜まっていた。午後6時頃まで各自ゆっくりと身体を休めてから再び夜の大阪の街へ繰り出そうという事になり、エレベーターで別れた。スーパーホテルの部屋はこざっぱりとした部屋で必要最低減のものしか用意されていないが、泊まるだけならこれで十分だ。まずは一寝入りするとしよう。

昼間大阪の街を歩き回ってみて思った事だがこの街は、いや住む人がといえばよいかもしれないがどこか“もの哀しさ”というものが漂っている。またそれとともにこうした都会の下町によく見られる“人情深さ”というものも深く内包している感じがするのだった。大阪をテーマに歌った数々の名曲があるが、そのヒット曲のほとんどは哀しさ漂うブルース調の曲が多い。それが大阪という街にはしっくりと来る不思議さがここにはあるのだ。

◆大阪で生まれた女/BORO  YouTubeより
http://www.youtube.com/watch?v=V-XEroHRc_w

◆悲しい色やね/上田正樹 YouTubeより
http://www.youtube.com/watch?v=C8OUCY0Ijl4

◆月のあかり/桑名正博 YouTubeより
http://www.youtube.com/watch?v=BvgrTxhNVRM&feature=related

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つい先日、山田洋次監督の『おとうと』という映画を公開初日に見にいって来た。東京で夫に先立たれながらも一人娘を育て上げ堅実に生きて来た姉・吟子(吉永小百合)と、大阪で何ひとつ成し遂げられないままに歳だけを重ねてしまい、酒が入ると失敗ばかりしているどうしようもない弟・鉄郎(笑福亭鶴瓶)の物語。“泣ける映画”と聞いて見にいって来た。そしてその通りに泣けてしまった。
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鉄郎(笑福亭鶴瓶)は長兄・庄平(小林稔侍)と姉・吟子(吉永小百合)の三人兄弟の末っ子で大阪で住んでいるのは分かってはいるものの何年も音信不通だったが吟子の一人娘(鉄郎にとっては可愛い姪っ子)の結婚式にひょっこり顔を出し庄平と吟子から『お酒だけは飲むな』と念を押されていたにも関らず飲んでしまい、式を全面的に台無しにしてしまう。鉄郎は単に可愛い姪っ子のお祝いにやって来ただけなのであったが、当の姪っ子からも毛嫌いされ実の兄弟親類みんなから(特に長兄の庄平から)も“除け者扱い”されていた。
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この結婚式の一件で庄平からは兄弟の縁を切ると宣告されてしまう。しかし姉の吟子(吉永小百合)のみはこのどうしようもない鉄郎の事を何かと気に掛けては世話をしていたのだった。しかし後に起きた事件がキッカケでさすがの吟子もガマンが出来なくなり、鉄郎に絶縁を言い渡してしまう。鉄郎は半ば喧嘩別れのような感じで大阪へと戻っていったのだった・・・・。

それからしばらく後、大阪西成区の警察署から吟子宅に連絡が入る。吟子は絶縁を言い渡したものの鉄郎の事をやはり気に掛けており大阪の警察に鉄郎の捜索願いを出していたのであった。西成区の警察署からは鉄郎が病気であり救急車で運ばれたのだが引き取り手が無い為、吟子に引き取って貰いたいとの事であった。吟子は大阪の西成区へと出向く決心をする。鉄郎は不摂生な生活、酒の飲み過ぎから身体を癌に侵されてしまっており、あらゆる臓器に癌が転移してしまっていて余命いくばくもない状態であった。

お金が払えない為に病院からも見放されていた鉄郎は、西成区にある彼の様に身寄りが無く、病気によって余命がない人々を引き取り、最後の時までを看取ってくれるという民間団体の主宰するある施設に身を寄せていた。そこで吟子は鉄郎との再会をはたすのだが・・・といった感じのストーリー。伊蔵は鉄郎役の鶴瓶に感情移入はなはだしくなってしまいついつい泣けてきてしまった。
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鉄郎は結局助からず、毛嫌いされていた姪っ子や吟子や施設職員らに温かく看取られながら明け方の大阪の街をバックに息を引き取るのだった。彼の人生は自分のやりたい放題の連続でそれが為に周りに迷惑ばかり掛けていたろくでもない人生であった。しかしそんなどうしようも無い彼でも最期は一人で寂しく死ぬ事なく、自分の事を想ってくれる唯一の肉親の姉とその娘である姪っ子に看取られて死んでいける事が出来た。これは本当に良かったと思う。

この作品で特に笑福亭鶴瓶の演技が俊敏だ。彼の演技で無いような普通さがかえって凄さと迫力を持ち巧いの一言。本来が落語家の彼はこうした役者としての仕事も大変合っているらしく、グイグイと物語に引き込まれてしまい心を掴まれてしまう。彼の演技は映画界でも最近脚光を浴びている。公開初日に『おとうと』を見た次の日にたまたまテレビで同じ山田洋次監督の『母べえ(かあべえ)』を見た。鶴瓶と吉永小百合はこの映画でも共演していて、鶴瓶は“奈良の変なおっちゃん”役で登場するがこれもインパクトのある役でやはりその演技は光っていた。

もう一つ。年輩の方からは吉永小百合の美貌は昔から変わらないという意見をよく聞く。まぁそれはその通りなのだが伊蔵はもう一人この映画に出演している西成区の施設で働く女性スタッフの一人「石田ゆり子」も昔から全然変わらんなと思った(笑)

大阪の西成区ではこういう鉄郎のような身寄りのない、もしくは家族からまた社会からも除け者扱いされ全国至るところから流れて来た人々がきっと多い事だろう。そのほとんどは人知れず独りっきりで悲しい最期を遂げるのが現実だ。映画『おとうと』での大阪の街の描写も今回大阪に旅に出た時と同じく伊蔵の目にはやはり“哀しく”映ったのだった。<つづく>

◆映画『おとうと』公式サイト
http:///www.ototo-movie.jp/
◆映画『おとうと』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=_EUcjeqqdJM





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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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