2017-08

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小田原・箱根への旅/その5・終着駅『強羅駅』まで

『塔ノ沢駅』を発車すると電車はまたすぐにトンネルへと入る事に。全くこの路線はトンネルの数が多い。これは箱根の自然の美観を極力損なわない為の工夫なのだという。暗く狭いトンネル内を電車はゆっくりと進む。前方に明かりが見えてきた。
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徐々にその明かりが大きくなり、トンネル出口付近に頑丈そうな緑色の構造物が見えてきた。これが早川に架かる鉄橋『早川橋梁』である。観光ガイド等、一般には“出山の鉄橋”として広く知られており、“かながわの橋100選”にも選ばれ登録有形文化財にも指定されている。
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鉄橋の下を流れる早川に橋脚は無く、まさに山と山を直接繋ぐといった景観でまるで空中の架け橋の様な感がある。構造形式としては単純下路ダブルワーレントラス式鉄道橋といわれるもので構造的にはかなり頑丈なものだという。橋の長さは61.0m、下を流れる早川の水面から43mもの高さの位置に架けられている。元々この橋梁は東海道本線の天竜川に架けられていたもののひとつであり転用されたものらしい。

深い谷に架橋する工事は難航を極めた。川底から橋を設置する高さまでそれこそV字型の谷全部を覆うように木製の丸太足場を複雑に組んで作業をし、やっと完成させたという。そんな苦労があった歴史を感じさせないくらいに現在の“出山の鉄橋”は箱根の大自然に溶け混んでしまっている。燃え盛る紅葉の山の中、この鉄橋を渡る登山電車が走る様というのは実に絵になる。

乗客サービスの為に電車は鉄橋上で最徐行運転をして深い谷の景観を見させてくれる。もう少し長い時間を掛けて景色を楽しめるようだといいのだが、眼下を流れる早川の流れと国道1号線を跨いでまたすぐに暗いトンネルへ電車は入ってしまったのであった・・・。
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出山の鉄橋を渡り終えてトンネルに入る。トンネル内で電車は大きく左カーブの進路をとり、更に高度を上げていく。この急斜面のトンネルを出た先が最初のスイッチバックを行う『出山信号場』(標高234m)である。この信号場で電車の進行方向が逆向きになる為、伊蔵が今乗り込んでいる先頭車両が最後部の車両となる。

ゆっくりと出山信号場に入線した電車はしばしの間停車し、上からやって来る電車を待つ。その間、運転士と車掌の二人の乗務員が車両を入れ替わる。出山信号所では乗客は乗降する事が出来ない。運転士と車掌のみが電車のすぐ横に設置されている幅の狭いホームのような通路を使って車両を入れ替わるのである。
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停車する電車の車窓から先程渡ってきた出山の鉄橋が遠く眼下に望める。かなり下に見えるのでそれだけトンネル内で急勾配の坂を左に回り込んで電車は走って来たという事である。出山信号場のすぐ直下には国道1号線が走っているはずだがこれは見る事が出来なかった。

しばらくの停車の後、電車はまた走り始めた。いきなりまた80パーミルの急勾配を登り始める。沿線の景色は森とトンネルばかり(笑)。でもこれが結構楽しい。次の停車駅『大平台駅』(標高349m)で電車は二度目のスイッチバックを行った。またまた伊蔵の乗る車両が先頭車両となり、運転士と車掌が入れ替わる。結構箱根登山鉄道の乗務員は忙しいのだ。特に電車が時間に追われている場合、運転士と車掌の交代劇はなかなりの慌てぶりで行われ見ているとスリリングで面白い(笑)。

温泉街の中の駅『大平台駅』で二度目のスイッチバックを行った後、電車はまたすぐに『上大平台信号場』(標高359m)で三度目、最後のスイッチバックを行う。伊蔵の乗る車両は再び最後尾となった。ここから先、路線は急カーブの連続となりカーブを曲がる度に車輪が軋む音が聞こえてくる。

その後も山の斜面を縫うように電車はゆっくりと進み、和洋折衷の建築で有名な『富士屋ホテル』のある宮ノ下温泉街の『宮ノ下駅』(標高448m)、伊蔵が中学生時代に修学旅行で箱根を訪れた際に宿泊した『小涌園』のある『小涌谷駅』(標高535m)、箱根の観光スポットともなっている『彫刻の森美術館』がある『彫刻の森駅』(標高551m)と順調にどんどんと高度を上げていく。
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やがて電車は終着駅の『強羅駅』(標高553m)に到着した。スイス風の山小屋をイメージした駅舎は登山電車の終着駅としてなかなかふさわしい。他の観光客とともに伊蔵は強羅駅改札を抜けて駅舎内へ。箱根登山鉄道と姉妹鉄道として友好関係を築いているスイスの『レーティッシュ鉄道』から贈られたというカウベルが駅舎には飾られていた。
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ここまでわずかの乗車時間ではあったものの、想像以上に箱根登山鉄道は面白いものであった。また箱根に来る機会があれば是非乗ってみたいと思う。終着駅強羅から先は『箱根登山鋼索線(ケーブルカー)』に乗り換え、さらに標高が高い『早雲山駅』(標高767m)を目指す事になる。しかしケーブルカー乗り換えの改札口前は観光客の行列が出来ていた・・・。<つづく>

◆YouTubeより/箱根登山鉄道 (解説付でなかなか楽しめます)
http://www.youtube.com/watch?v=WbfP8fjkFnE





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伊蔵と申します。
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お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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