2017-11

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小田原・箱根への旅/その6・強羅~大涌谷

箱根登山鉄道の終着駅スイスの山小屋風の『強羅駅』に辿り着いた伊蔵。ここからは箱根登山ケーブルカーに乗り、早雲山、大涌谷方面へと向かう事になるのだがケーブルカーに乗る為の乗り換え改札は観光客の長蛇の列・・・。
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すぐにこの行列に並ぶのもなんなのでしばしの間、強羅駅前をうろついてみる事に。強羅駅前には数店の土産物屋や商店などが建ち並んでいた。
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その一軒の土産物屋の軒先で気持ち良さげに昼寝をしている犬を見つけた。箱根のヨーゼフだ(笑)。大勢の観光客が軒先を歩いているのに何という無防備なこの姿。野性の野の字も感じられないその寝姿、大胆不敵さがかえってほほえましい。伊蔵だけでなく他の観光客も笑みを浮かべつつその寝姿を見入っていた。駅前をざっと歩いて回り、強羅駅の駅舎へと戻ってみるとケーブルカー乗り換えを待つ観光客の列が先程よりも長くなっていた。いかんいかん・・・早速伊蔵も列の最後尾に並ぶ。
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箱根登山鉄道ケーブルカーは、ここ強羅駅(標高553m)と早雲山駅(標高767m)の約1.2km、標高差214mを一直線で所要時間約10分で結ぶ。停車駅は全部で六つあるが行楽シーズンなど多くの観光客が詰めかけた際には始発駅から終着駅間をノンストップで走る臨時便を運行する事もある。伊蔵が来たこの日も案の定、このノンストップ臨時便が仕立てられた。
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しばらく行列に並んでやっとのこと箱根登山鉄道ケーブルカーの強羅駅ホームの近くまでやって来ると山のはるか先まで延びる傾斜角度のキツい一直線のレールが見えた。ケーブルカーはまだ上の方にいるらしくなかなか下へはやって来なかった。山の方角の雲行きが怪しい・・・。箱根山山頂付近の天候が荒れているという登山鉄道のアナウンスがまた頭の中をよぎった。強羅駅でもこの悪天候の件についてのアナウンスがあり、依然として芦ノ湖を遊覧できる『芦ノ湖海賊船』は運休しているらしかった。う~む何とか好転してくれないものか。山の天候は実に不安定である。
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やがてゆっくりとしたスピードでケーブルカーが山の方から下ってきた。箱根山方面からの観光客も多い。次々と強羅駅ホームに観光客が吐き出されてくる。そしてホームで待っていた伊蔵をはじめとする観光客も先を争うようにケーブルカーへと乗り込んだ。箱根登山鉄道ケーブルカーの車両はかなり洗練されたデザインで比較的新しいようであった。これは『ケ100形・ケ200形』という車両で1995年に投入されたスイス製の車両なのだという。ははぁなるほどそれっぽい雰囲気だわ。ケーブルカーは強羅駅での観光客を乗せると“箱根八里”の発車メロディとともにゆっくりと山の斜面を登り始めた。

伊蔵がケーブルカーに乗るのは何年振りの事だろうか。確か前に乗った記憶があるのは京都の比叡山にあるケーブルカーに乗って以来のことかもしれない。とにかく久しぶりだ。かなりの斜度をもってゆっくりとケーブルカーは登る。路線脇には人が歩ける細い路地が見えたが歩いて登るにはかなりキツそうな坂道のようだ。途中には強羅公園などの観光スポットもあり駅も設置されている。ケーブルカーは約10分程でこの急斜面を登りきり『早雲山駅』へと到着した。早雲山駅ホームから今登ってきた斜面を眺めると出発した強羅駅ははるかかなたに点のようにしか見えなかった。

この早雲山駅からは『箱根ロープウェイ』に乗り換える事になる。このロープウェイを使えば大涌谷を経由して芦ノ湖の北岸の地“湖尻”へとそのまま辿り着く事が可能なのである。早速早雲山駅改札を抜けて箱根ロープウェイの乗り場へと急ぐ。この箱根ロープウェイは早雲山と大涌谷、姥子、桃源台の各駅を結ぶ全長4kmに渡る長大なロープウェイで箱根観光の目玉にもなっている。当然利用客は多いのだが、この箱根ロープウェイの人員輸送能力は素晴らしく世界で最も利用客が多いロープウェイとしてギネスブックに載っているほどである。
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ロープウェイ乗り場に辿り着くとかなりの観光客の数に少々驚いてしまった。と同時に待ち時間はどれほどになるのだろうか・・という不安も浮かんできたがそれは杞憂に終わった。ロープウェイのゴンドラは間髪を置かずに次々と乗り場に流れるようにやって来ては一度に多くの観光客を飲み込んでは去っていく。まるでスキー場のリフトのような感じであった。またゴンドラ一つの乗車定員は18人と多いので長い行列に並んでいてもどんどん先へとスムーズに流れていくのでイライラせずにすむ。
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またこのゴンドラは構造上かなりの風圧に耐える事が出来るようで滅多に運休する事がない。伊蔵が訪れた今日もかなり風が強いようだったが問題なくゴンドラは稼働していた。10分も待つことなく伊蔵はロープウェイに乗り込む事ができた。ゴンドラの定員に達すると係員が扉を閉めてくれる。グラリ・・とわずかに揺れてゴンドラは動き始めた。
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早雲山駅を出発したゴンドラは大涌谷を目指すがその前にひとつ、山の尾根を越える為に急斜面をどんどんと高度を上げていく。今回の箱根巡りは少々紅葉シーズンには早い気がしたが、さすがにこのあたりの標高ともなると山の木々もうっすらと色付き染まってきている。
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ゴンドラはほぼ四方がガラス張りなのでスリリングな事この上ない。後方を眺めてみると箱根山の外輪山等の眺望が素晴らしかった。伊蔵と一緒に乗り合わせた観光客は一様にこの景色に感動していてデジカメを手にしては撮影しまくっていた(笑)やがて・・・山の尾根が前方に迫ってきた。尾根の上にはゴンドラを運んでいるロープを支える鉄塔が建っているのが見えるのみでその向こう側はこちらからは見えない。果たしてそこにはどのような光景が広がっているのだろうか・・・。

そして伊蔵を運ぶゴンドラが尾根を越えたと思った瞬間!ゴンドラ全体がいきなり前面からのの突風の直撃をを受けたのであった。やはり早雲山駅側からロープウェイを利用した場合のこの“尾根越え”が箱根ロープウェイの一番のハイライトである事は間違いない。

◆箱根ロープウェイの尾根越え/YouTubeより
http://www.youtube.com/watch?v=k3JHfDfbJM0&feature=related

強風によりゴンドラがかなり揺れた為、同乗していた観光客から思わずどよめきの声が漏れた。しかしそのどよめきは一瞬で収まった。すぐに我々乗客は眼前に広がる荒涼とした光景に目を奪われ息を飲んだのであった。
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それはまさに“地獄”の風景そのままであった。これが箱根の数ある名所の中でも有名な『大涌谷(おおわくだに)』である。箱根火山は約40~50万年前に活動を開始したとされ、現在でも火山活動が盛んな箱根の心臓部がまさにここなのだ。所々に硫黄や噴煙が散見出来る。その噴煙には亜硫酸ガスや硫化水素ガス、いわゆる火山ガスが含まれ周りには草木も生えず、岩肌が剥き出しになっており、土砂が崩落するのを防ぐため砂防壁のようなものが築かれている。さながら仮面ライダーとショッカーの皆さんが戦う採石場のような光景がそこには広がっていた。
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このような凄まじい光景からかつてこの場所は“地獄谷”と呼ばれていたらしい。現在でも火山活動が活発なこの地域は約3000年前に起きた大規模な水蒸気爆発とそれに伴う山崩れや火砕流によって形成された景観である。大規模な山崩れは箱根を流れていた早川の流れを堰き止めてしまった。その水が貯まった場所に出来たカルデラ湖が現在の『芦ノ湖』なのである。
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殺伐とした景観を眼下、眼前に眺めながら伊蔵を乗せたゴンドラは地獄の空中を行くように進んでいった。大きな谷の向こう側の小高い山の山頂に箱根ロープウェイの『大涌谷駅』が見えてきた。何度も駅構内でアナウンスされていた通り、雨は降ってはいないものの曇り空と強風が箱根山を覆っているようだ。『大涌谷駅』にて伊蔵は一旦ロープウェイを降り、大涌谷を巡ることにする。<つづく>


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伊蔵

Author:伊蔵
伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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