2017-10

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小田原・箱根への旅/その10・箱根海賊船(1)

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伊蔵は箱根ロープウェイの『桃源台駅』へと降り立ち、芦ノ湖遊覧を楽しむ為に『箱根海賊船』乗り場へと急いだ。悪天候の為この海賊船がいまだに運休しているのかどうかが目下の一番の心配だった。
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海賊船のチケット売場兼乗り場に辿り着くと観光客の数はまばらであった。『これはまだ運休中かもしれない・・・』と思ったが他の観光客が海賊船の関係者に問い合わせているのを小耳をそばだてて聞いてみた所、約一時間後位に天候如何によっては出航を予定しているという。伊蔵はしばらくこの乗り場で出航を待ってみる事にした。

もし海賊船が運休という事であればこの『桃源台港』から芦ノ湖湖畔をバスに乗って箱根町まで行かねばならないだろう。これは何としても避けたかった。せっかく箱根に来たのなら芦ノ湖は船にて渡ってみたい。船を待つ間、伊蔵は乗り場の外へ出て芦ノ湖の湖畔に出てみた。
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湖畔の桟橋には一隻の華麗な赤い海賊船が碇泊していた。
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伊蔵の心の中ではこの海賊船は“クイーンエメラルダス号”である(笑)。この豪華な海賊船ホントの名は『ロワイヤル号』という。17世紀のフランスの帆船戦艦をモデルとしている超豪華な外観の船である。全長37.55m・全幅10m・総トン数315トン、速力10.50ノット、機関700馬力で650名定員の観光船である。伊蔵もこの船に乗って芦ノ湖を渡る事になるのだろうか・・・。

芦ノ湖には強風によって白いさざ波が立っている。何とかこれ以上天候が悪くならないように祈るのみであった。時刻はお昼を三十分ばかり過ぎていたが伊蔵は食事を摂る事無く湖畔でタバコを吸いつつゆっくりと過ごした。やがて出航予定時刻三十分前になると観光客達が乗り場の待合室に列を成し始めたので伊蔵もその列に加わる事にした。

外の風はますます強くなって来ている様で桟橋へ出る出入口の戸がバンバン・・・と音を立てているのが聞こえてくる。海賊船関係者達はひっきりなしに湖畔の外の様子や箱根町方面の港との天候状況の報告等のやり取りに謀殺されている感じだった。出航予定時刻間近になると待合室に並ぶ観光客の数はかなり増えていた。ここまで待たせて運休という事になれば観光客からのブーイングが出るに違いない・・・。

そういう心配は無かった。出航10分程前に桟橋への扉が開かれチケットの検札が始まった。伊蔵は箱根フリーパスを手に検札を終えて他の観光客とともに強風吹きすさぶ芦ノ湖湖畔の桟橋へと足を進めた。てっきり先程目にした『クイーンエメラルダス号(ロワイヤル号)』へと乗船すると思っていたのだがどうやらそうではないようだった。しばし桟橋で待っているとはるか彼方の芦ノ湖湖上を一隻の黒い帆船がこちらに向かってやって来るではないか!
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それは『アルカディア号』であった(笑)。あくまで伊蔵の心の中での船の名である。ホントの名は『ビクトリー号』という。芦ノ湖海賊船は三隻の帆船風の観光船が存在するがその中でも(ロワイヤル号・バーサ号・ビクトリー号の三隻)この『ビクトリー号』は最も新しい船で平成19年3月に就航した。全長35m・全幅10m・総トン数282トン、速力10.50ノットを誇る。船の大きさは碇泊中の『ロワイヤル号』よりわずかばかり小さいがその機関は強力であり、591馬力の高速ディーゼルエンジン二基を搭載し500名の観光客を運ぶことが可能である。

この観光船は18世紀に造られ数々の世界の海戦で活躍したという英国戦艦『ビクトリー号』をモデルにした船である。100門以上の大砲を搭載した強力な戦艦で本物のビクトリー号は現在もイングランド南方の港町ポーツマスで記念艦として現存し保存されている。
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アルカディア号こと『ビクトリー号』はその黒い巨体を桃源台港桟橋へとゆっくりと接岸させた。どうやら伊蔵を箱根町へと芦ノ湖の上を運んでくれる船はこのアルカディア号(ビクトリー号)らしかった。<つづく>

◆箱根海賊船/船の図鑑・ビクトリー号建造について
http://www.hakone-kankosen.co.jp/zukan/intro.html





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