2017-07

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『三千盛 感謝祭』その3・虎渓山永保寺/後編

山の中の緑に覆われた中にある虎渓山永保寺の再建された建築物の数々に見惚れる我々三名。この寺社建築の再建は設計を愛知県一宮市木曽川町の有限会社菅野企画設計、財団法人文化財建造物保存技術協会が担当し、施工を岐阜県中津川市の株式会社中島工務店が行った。

◆有限会社菅野企画設計『虎渓山永保寺再建』
http://www.sugano-k.com/jiin/eihoji/index.htm
◆株式会社中島工務店『社寺建築現場リポート』
http://www.npsg.co.jp/shrines_temples/reports/cat3-1.html

再建のこれまでの記録等は両会社のホームページで見る事が出来る。一般の木造住宅の施工風景というのは見る機会があっても、こういった日本古来からの伝統の匠の技が必要となる建築物の再建の様子はなかなか見る事が出来ないのでホームページ上でそれらを公開してくれているのはとても有り難い。再建された優雅な曲線を描く大屋根が美しい庫裏の入口に我々は向かってみた。大きな玄関を覗いて見るとそこには・・・
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巨大な猫、いや、虎の衝立が!(笑)禅寺に虎の衝立(屏風)というと
ふと思い出されるのが“一休さん”である。
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一休殿、近頃この屏風から虎が抜け出てはいたずらをするので何とか退治してはくれまいかの?のほほほほ・・(声・キートン山田)と笑いながら毎度のごとく無理難題をふっかけるのはお馴染み“将軍様”こと室町幕府三代将軍足利義満公である。
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一休さんはとんちを利かせ、『分かりました。私が虎を退治をして見せますからどうぞ屏風から虎を追い出してください。』と虎を縛る為の縄を持ち逆に義満公に迫り、屏風の中の虎を追い出す事が出来ない将軍様が逆に困ってしまうという話である。禅寺には虎を題材にした衝立や屏風、襖絵が多いが、ここ永保寺にもご多分に漏れず存在していたのであった。またこの庫裏の玄関付近には気になる石像が置かれていた。
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『儂を触ると悪いところが治るでよ~』

病人が身体の患部と同じ場所を触ると良くなるという信仰があるこの石像、名前は『賓頭廬尊者(びんずるそんじゃ)』、親しみを込めて“びんずる様”と呼ばれている。触る事でその部分が治るという事で“撫仏(なでぼとけ)”とも呼ばれる。

彼はお釈迦様の弟子の一人で大変な神通力の持ち主であったらしい。あまりにその神通力を人々に誇示して見せたのでお釈迦様が怒りをかい、お前は究極の悟りを得ず、この世に留まって仏法を守り、人間の病を癒し多くの衆生を救いなさいと命令されたという。以来びんずるさまはお釈迦様の言いつけを守って世の人々を救い続けているという。というわけで我々も、
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ペシペシペシ・・・
『ひぃぃ・・なっ、なにをなされる・・!』思わずびんずる様が叫んでしまうようにアキラ氏と伊蔵はびんずる様の頭を容赦なく触りまくった(笑)。肩こりと腰の痛みを患う伊蔵はびんずる様の肩、腰もよく触っておいた。ベタベタとひどく触られまくられたびんづる様はさぞかし迷惑であったろう。
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虎渓山永保寺の庭園は鎌倉時代に夢窓国師が築造した地泉回遊式庭園で面積は約2800坪ある。虎渓という名はこの場所が中国江西省九江の南にある慮山の虎渓に似ている事から付けられた。
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庭園内の一番大きな池である『臥竜池』の上には観音堂(国宝)へと至る欄干付きの『無際橋』が掛けられている。この橋の中央には檜皮葺の屋根が付いていて小さな腰掛なんかがあって橋全体を眺めて見るとなかなかに洒落ているのであった。
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橋上から池を挟んで西へと目を点ずると『梵音巖』という大きな岩山が立ちはだかっていてその岩肌を細流ながらも滝が流れている。岩山の頂上にはまるでそこにキノコが生えた様にみえる小さな『六角堂』が置かれていて、また岩山の所々に石仏が何体も並んでいた。
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自然の岩山や地形を仏の世界と見立て、またそれをテーマパークのように見て歩いて回る事により禅の境地を知る事の出来る庭園として具現化して見せた夢窓国師の作庭の才能はやはり素晴らしいものだといえる。
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特に日本でのこうした大きな庭園は何かしらの大きな世界や思想を“庭”という小さな空間の中で絶妙に表現している事が多いので、そういう観点から庭を見るのはとても楽しい。庭園の最奥部には『開山堂』(国宝)があったが折しも解体修築中で足場が組まれており、この日は全体を見渡すことが出来なかった。
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庭園内にいくつか点在する池を巡り斜面を降りていくと蛇行する様に流れる土岐川のほとりに出た。全く人の気配が無く、辺りはとても静寂に満ちていてまさに深山幽谷を流れる川といった様である。
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『まるで火サス(火曜サスペンス劇場)に出てくる様な場所よね・・・』
とポツリと桔梗屋さんが言ったのでその瞬間、先程までの深山幽谷の雄大な自然の景色がアキラ氏と伊蔵の脳裏から吹き飛んでしまい、火曜サスペンス劇場の劇中CM突入時のBGM(例のチャカスカ!チャララ・・チャ~ラァァ~~♪ってやつ)が頭の中を席巻してしまいどうしようもなくなってしまった・・(笑)。

◆火曜サスペンス劇場/アイキャッチ
http://www.youtube.com/watch?v=_uDd4nkrxs8

いかんて桔梗屋さん・・せっかくしみじみといい景色を堪能していたのに・・・
もはや一介の殺人現場としかどうしても見えなくなってしまった土岐川の流れを見つつ火サスのエンディングテーマとしてはチト古い岩崎宏美の“聖母(マドンナ)たちのララバイ”の曲が頭の中に流れるのを感じながら我々はその場所を後にしたのであった。
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さぁそろそろ虎渓山永保寺を後にして多治見駅へと戻り、本日の見学のメインである三千盛の蔵開き会場へと向かう事としよう。<つづく>

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伊蔵と申します。
幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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