2017-10

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三千盛・秋の感謝祭/最終回・うなぎ魚弘にて

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多治見笠原町の酒蔵『三千盛』さんでの秋の感謝祭を十二分に満喫した我々一行4名は送迎バスに乗って多治見市街中心部へと向かっていた。バスに乗っている乗客は当然、蔵で大分お酒を飲んでいる方ばかりなので車内はかなりお酒臭いはずなのだが、我々自身もすっかり酔っているのからなのか嗅覚が麻痺しており一向に気になる事は無かった(笑)

バスは無事にJR多治見駅前に到着。まだ日も高いのでしばし我々は多治見市内を散策する事にした。仕事柄、建築物に詳しいエスパーさんと多治見市内に点在する宿場の古い町並みやこれまた市内に数多く残る昭和30年代くらいに建てられた建築物の数々について話をしながら歩くのは大変面白かった。一時間程歩き回り、本日の〆という事で皆で何か食べようという事になった。そこで市内に数多くある鰻屋さんの一つ『魚弘(うおひろ)』さんへと向かう。

多治見市内には古くから創業されている鰻屋さんが沢山ある。これはこの地方が陶磁器の町であるという事にも関係している。陶磁器作り(焼きもの)に従事する窯元の職人達は一度窯に火を入れると窯の状態を常時注意深く見守らねばならない。熱い窯焼き、これはかなりの重労働であると同時に集中力がいる仕事で並大抵の者では勤まらない。こうした窯元の職人達がスタミナを維持する為に好んで食べたとされるのが鰻であった。それでこの地方には鰻屋が多いという説がある。
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魚弘さんもそんな鰻屋さんのひとつで創業100年の老舗。本日立ち寄って来た幸兵衛窯の人間国宝 故・加藤卓男氏もこの店の常連客だったという。この魚弘さんは多治見市内の広小路商店街から一本入った筋、細い路地の奥の方にありちょっと分かりづらい。伊蔵もたまたま多治見市内を歩いていて見つけたお店であり、いつか訪れたいと思っていたのである。昔ながらの飾らないこの外観がいい。
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開店時間には少々早い時間ではあったが暖簾をくぐって声を掛けると快く店内へと入れて頂けた。入口を入って正面にはまっすぐ奥へと続く細く長い通路があり両側が座敷になっていた。“鰻の寝床”そのままという感じである。我々は一番奥の座敷へと通された。魚弘さんでは三河一色産の身の大きい鰻を仕入れており、鮮度と味へのかたくなまでのこだわりから注文を受けてから身を捌いて便長炭でじっくりと焼き上げるのだという。

座敷に腰を下ろして我々は落ち着いた。お品書きを見つつ四名とも「鰻丼」を注文する事に。ビールも同時に頼み(まだ飲むのか・笑)あと珍しい一品料理として『老茸(ろうじ)』と『へぼ』を注文してみた。鰻が焼きあがるまでそれら一品料理で楽しもうというのであった。
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『老茸(ろうじ)』というのはクロカワ茸(イボタケ科クロカワ属)という黒灰色キノコ。“幻の茸”といわれるほど天然のクロカワ茸は貴重で伊蔵もこれまでに二度程しか食べた事がない。そのまま七輪で焼いて生姜醤油で食べるのが最も美味い。味はほろ苦くて深い味わいで酒の肴として楽しむ人が多く、松茸よりも美味いという人もいるほどのキノコである。魚弘さんで出てきた老茸は焼いたものではなく塩漬けして保存が効くように加工したもののようで生姜と一緒に出てきた。味はやはり苦旨いという感じだった。

『へぼ』はこの東濃地方では一般的な郷土料理として知られている。まぁつまり誰でも分かるように言うならば『蜂の子(はちのこ)』である。海の無い山深い地方ではこうした昆虫食が重要なタンパク源として昔から食べられていた。蜂の幼虫を甘露煮や佃煮にしたり、御飯と一緒に炊き込んだ“へぼめし”などが一般的である。

三河地方から岐阜県南部の東濃地方、長野県などの道の駅や郷土物産を扱うお店に行けば“へぼの瓶詰”が珍味として普通に販売されているので見た事がある方も多いだろう。でもですね・・・あくまで古くから地元に住んでいる人で子供の頃から味に慣れ親しんでいる人か、よっぽどもの好きな人しか食べない(笑)。伊蔵も虫を食べるという事がどうも苦手なのでこれまで一度も食べた事が無かった。
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が、今日はメンバー四名それぞれがお酒の酔いの勢いもあって食べてみる事になったというわけ(笑)。魚弘さんで出された『へぼ』は佃煮系。小皿にひと盛り蜂の子が・・・。
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よく見ると(よく見えるように読者の方のために画像を魚眼化しました)蜂の幼虫の他に蛹、成虫になりかけたものまで入っておるようだ。酔っているので何の躊躇いもなく箸でひとつまみして口に入れて咀嚼してみると、意外や意外実に美味しい。佃煮になっているのでその味の方が勝っているといえばそうなのだが、しっかりと噛みしめてみると実にこやつらは甘い味がして美味いのであった。酒の肴としても十分いけるじゃないか。結局四名で綺麗に食べ尽くしてしまった。

老茸にしろへぼにしろいつも食べられるわけではなく季節や仕入れの状況によっては用意できない場合があるそうでこれら二つを食べることが出来たのは運が良かった。さて『へぼ』の話はここ辺でオシマイとしまして本題の魚弘さんの鰻丼へ話題を移そうとしましょうか。
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鰻丼と肝吸いが我々の座敷に運ばれてきた。丼物は松竹梅と3ランクに分かれており、この時は確か松を頼んだと思う。
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丼の蓋を開けてみると美味そうな鰻が!甘く香ばしい匂いが辺りに立ちこめた。早速食べてみると外はこんがりと焼けてパリパリとしているが身はあくまでふんわりと柔らかい。う~むこれは正しく美味しい鰻である。タレも文句なしに美味い。御飯と共にあっという間に平らげてしまった。
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伊  蔵『う~む・・アキラ実にうまかったなぁ~』
アキラ氏『そおっすねぇ~』
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勿論、桔梗屋さんとエスパーさんも同意見だったに違いない。少々重い腹を抱えるようにしてうなぎ魚弘さんを後にした我々。腹ごなしに多治見駅まで歩いて行った。考えてみれば朝から日が暮れるまで飲みっぱなしの一日であった。また次回の三千盛春の感謝祭にも参加しようと約束し、多治見駅でメンバー達と別れ無事散会となった。

帰りの列車内では酔いも手伝ってやはり寝てしまいました・・・(苦笑)<完>

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◆『うなぎ 魚弘(うおひろ)』
・住所:岐阜県多治見市広小路2丁目48番地
・電話番号:0572-22-4516
・営業時間:11:30~14:00 17:00~20:00 ランチ営業、日曜営業
・定休日:木曜日、第一、第三水曜日
・ホームページ:http://www.uohiro.net/html/
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多治見笠原町の酒蔵『三千盛』さんでの秋の感謝祭を十二分に満喫した我々一行4名は送迎バスに乗って多治見

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幻の焼酎から名を頂きました。
お酒・一人旅・自転車・麺類好き・歴史・読書・雑学・ネット・路地裏散策・廃道・街道・地図マニア。血液型:B型

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